映画が好きです。
学生時代からずっと継続して映画館に足を運んでいます。(時間が許せばですが…)
学生時代は頻繁に池袋でオールナイトの3本立て等、当時は満員の中、また観客からの拍手喝采の中、目を皿のようにして観たものです。(熱かったですね)

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さて、最近見た映画があります。
黒澤明監督の名作「生きる」のイギリス映画版です。
ただいま上映中ですね。
ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本でリメイクされたもの、実は黒澤明監督が1952年に作品化した志村喬さん主演映画を観ておりませんでして、今回は是非という感じで鑑賞しました。

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仕事一筋で生きてきた男が死期を宣告されたことで、自らの人生を見つめ直すというストーリー。
今回の作品は主演が73才のビル・ナイが務めています。(渋さが光りますね)
1953年、第2次世界大戦後のロンドンが舞台で、役所の市民課に勤務する主人公が毎日の同じ仕事の繰り返しからくる虚しさを感じて、これまでの味気ない人生を見つめ直し残された日々を大切に過ごしたいと決意し変化する物語です。

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この日の映画館は観客数30名程、そのほとんどが70歳前後のシルバー層でした。
皆さん、僕と同じような感覚で足を運んでらっしゃるのでしょうか。
何となく人生が浸みてくる、心をうるうるとさせる作品でした。

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かつての黒澤明監督の作品は第4回ベルリン国際映画祭でベルリン市特別賞を受賞していますが、今回の作品もアカデミー賞の候補になっているということです。

今年になっては池井戸潤の作品「シャイロックの子供たち」に心打たれ、「湯道」を楽しみ、「レジェンド&バタフライ」も夢中になりました。
映画は良いですね。
これからも感動を求めて体が許す限り足を運びたいものです。