「岡目八目」という言葉をご存じでしょうか?
元々は囲碁からきた言葉ですが、碁をわきから見ていると、実際に打っている人よりも八目も先まで手を見越すことが出来るという例えです。

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皆さん、ご存じのように僕の仕事は会社の顧問業を主としています。
その中でも特に住宅会社専門で仕事をしています。
自分の経験を活かしながら全国を動いてきました。(現在もですが)
そして業績向上のお手伝いをさせて頂いています。
「井の中の蛙」という言葉がありますが、僕の場合は逆で客観的にその会社の実情を見つめることが出来ます。
つまりは「岡目八目」で物事を判断するということです。

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住宅業界はこの先縮小産業です。
全国の住宅を業とする会社で伸び悩み現象が存在します。
空き家が全国には850万戸以上存在します。
住まいは余っているのです。
昨年の住宅着工件数は85万戸、個人住宅に至っては25万戸です。
もはや着工件数はかつての住宅業界の半分以下になってきています。
住宅の着工件数はこの先徐々に減少していく事も間違いないと言われています。
そんな中で住宅メーカーは本業だけでなく周辺事業を模索しています。
地方の工務店さんもフランチャイズに加盟したり、M&Aも盛んになってきています。

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ではどうしたら会社は生き残れるのでしょう。
会社の規模にもよりますが、一般的には・・・
会社の強みを更に生かすよう(伸ばすよう)にする。
住宅に絡む事業でまだ会社が手を付けていない事を実行してみる
(例)リフォーム・中古住宅再販・外構・造園事業・家具販売など・・・
販売エリアを拡大してみる

他にも日頃の業務を検証する事も不可欠ですね。
毎日の基本業務の徹底を図る
顧客満足度を上げて、オーナーさんからの紹介を増やす
(その為にはもっと顧客目線で仕事をすることが大切ですね。)
情報ルートの幅を拡げる
社内外のコミュニケーション度を高めるなど・・・
また会社も生き物ですから、時として経営者は厳しい対応も必要かもしれません。

大切なことは何も変わっていこうとしない事です。
たまたま今は状況が悪いとか、外部のせいにして自分たちが変化していこうとしないとなると益々経営状況の悪化につながっていくと考えられます。
そういったことに気づかない、人の意見を聞こうとしない、となると会社の成長が停滞します。
今まで当たり前のように右肩上がりで上昇してきた売り上げも下降線をたどるばかりになっていってしまいます。

来月には新入社員さん達が入社してきます。
新人さん達に「従順性」の尊さをお話ししますが、企業にあっても「素直」に人の話を聞く姿勢を持つことが肝心です。
大手の住宅会社では社外取締役を置いています。
取締役の半数が社外の企業も存在します。
それだけ、外からの眼や声を重要視しているということです。

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有名なダーウィンの進化論の中では変化の重要性が問われています。
あなたの会社は変化しているでしょうか・・・・?


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