カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
サラリーマンのプレーイングマネージャー時代、当時の支店長は「加藤君は新人を育てるのが上手いから・・・」と言われ、僕が店長だった10年間の間、毎年僕のチームに新入社員さんを配属してくださいました。
そういった上司の気持ちが嬉しくて、人一倍懸命になって新人さんを少しでも早く一人前にしようと頑張ったものです。

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ところが新人さんたちの中には素晴らしい才能を持っておられる社員さんが多く、僕の方が彼らに教えて頂くことも多々あったように振り返ります。
その中でも特に感心したのがO君でした。
なんと彼は入社が決まった内定期間中から自宅周辺の方々に営業を実践していて、入社したとたん「見積もりを出してください」「同行してください」と依頼してきました。
結果は明白でした。
入社早々初契約、その後1年間を通してもダントツの契約で新人賞第1位の栄冠を手にしました。

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当時の我々の営業スタイルが「夜討ち朝駆け」だったことに対して、時間の使い方を自分流にして、朝方の営業スタイルを実践し、夕方には自宅へ帰るという、時間管理の素晴らしさを発揮してくれました。
何せ当時の住宅営業の一般常識はお客様が帰宅されてからの夜の訪問や、休日に折衝するのが当たり前になっていました。
また売りっぱなし営業が殆どだった時代、彼は営業折衝のたびに、決まってお礼のはがきをお客様に出してもいました。
当然お客様からの「信頼」もしっかり、紹介営業の成果が出ていました。

そんな彼が僕に感謝してくれたことがありました。
勿体ない言葉を彼から頂き恐縮ですがあえて書かせて頂きます。

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「新入社員で入って間もないころ、お客様とのちょっとしたトラブルがあり。落ち込んでいた私を見て言ってくれた上司の言葉が印象に残っています。『積極的な失敗は大いに結構、むしろ消極的な成功よりも価値がある』そしてもう一言、『何かあれば会社が責任を取ってくれる、好きなようにやってみろ・・・』この言葉に本当に救われたと思っています。
きっと、ちょっと生意気な私の性格を見ていってくれたのでしょう。
その後お言葉に甘えて好きな様に行動してみました。
あの時に失敗を恐れて消極的な行動ばかりしていたら住宅営業の成功はなかったでしょう。
とても感謝しています。」

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ありがたいですね。
優秀な人は謙虚で「感謝心」を持っておられるようです。

彼はまたこうも言っていました。
「上司や先輩には若い人が失敗を恐れないような環境を作って欲しいものです」と。

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伸びている企業には失敗に寛大な上司が存在するものです。
またポジティブにものを考えていく事も徹底されているものです。
若い芽を摘んでしまうようなことはやってはいけませんね。
失敗を良き経験として捉えてメンバーを育てていきたいものです。

多くの社員さん達に多くの教えを頂いたことにあらためて感謝したく思います。


カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
新しく入社された社員さんにお聞きしました。
「会社には寿命がありますか?」
一部には「ありません」との声も聞こえました。
自分が入社した会社は永遠と思われているのかもしれません。

2021年のデータですが日本企業の平均年齢はというと34年となっています。
最長は製造業の42年、最短は情報通信業の23年という事だそうです。
もっというと日本の企業総数が157万社、その中で100年以上存続している企業は4559社、全体の0.29%です。
これは1000社に3社という割合です。

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世界で一番早く企業となったのが、ご存じでしょうか・・・?
日本の企業ですね。
「金剛組」さんです。
大坂市天王寺に本社を置く建設会社です。
なんと飛鳥時代578年に創業と言いますから歴史ある超すごーい会社です。
聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工のうちの一人、金剛重光が創業したとのことです。
1955年には株式会社化、2005年からは高松建設の子会社となって新・金剛組が設立されて現在に至っています。

最近はM&Aも増えてきています。
皆さんにこのブログでも紹介しましたが、かつて僕が積水ハウスの東京の支店長時代に社員さんだった中村悟君は起業して『M&Aキャピタルパートナーズ』を立ち上げました。
今では資本金29億円、東証一部上場企業であり、社員数も200名を超えて、なんといっても社員の年収の全国トップの会社を作りました。

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サラリーマン時代、情熱家だった中村君は当時の上司である私に笑顔を見せながら「支店長いつも熱いですね!」と声を掛けてくれたものです。
そして熱かった僕に輪を掛けて情熱家だった彼は皆が羨望する素晴らしい企業を構築しました。
まさに夢の実現でした。
彼の透徹した時代を読んでの決断が成功裡となったわけです。
テレビでは「ガイヤの夜明け」や「カンブリア宮殿」にCMが流れています。
ご存じでしょうか?
ライオン社長が登場するあの会社です。

仕事がら経営状況が厳しい企業様も存在します。
かつて四国の企業様でしたが、社長から「すぐ飛んできてくれませんか、会社の危機なんです」とのご依頼があって、すぐに出向いたことがあります。
その日の夜に社長と面談、翌日には社員さんを集めて頂き「変化」の必要性をお話ししました。
「変化」に対して一番抵抗されたのは社長でしたが、しっかりと会社の方向性を示し、徐々に会社が黒字転換していき現在も社長はお変わりになりましたが会社は順調に経営してらっしゃいます。

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かのダーウィンが『進化論』の中で語りました。
強いものでなく、賢いものでもなく、変化するものだけが生き残ると。
毎月仕事先に顔を出しては「変化」の必要性をお話しさせて頂きます。

変化こそ常道である。
一人一人に与えられた日々の仕事に少しであってもいい、変化をしていく事が不可欠だと考えます。
色々と切磋していると、そこには工夫が生まれてくるものです。
工夫は改善を生み、改善が大きな改革にもつながっていきもします。
世の中がスピードを持って毎日大きく変化しているわけですから、ある種「変化」していく事は当たり前に必要だと言えるでしょう。

人は実は変わらない事が一番楽です。
何も変わっていかない事はエネルギーの消費も少なくて済むかもしれません。
・・・そういう気持ちを払拭して「変わっていく」ことを推奨します。

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「思ったことを言う。言ったことを実行する。やり始めたことはやり抜く」
会社にも私達人間と同様に生命が宿っています。
いつも前を向いて変化していきたいものです。





カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
大リーグでは大谷選手の大活躍が今年も続いています。
期待を裏切らない、その姿は日本中に元気を与えてくれています。
元気や勇気を身に着けたいばっかりに時間が許せばNHKBSテレビの大リーグ中継に目が点になるほど釘付けになる事もしばしばです。

試合開始前に見るいつもの光景があります。
選手全体がお互いにグータッチをして士気を高める光景です。
まさにモチベーションを挙げて勝利に向けて全員で心を一つにして頑張ろうとするセレモニーでもあります。

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私達の企業にあってもこういったことが重要に感じています。
単純な事であるほど効果が出るようにも思います。

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先日読んだ書の中にもこういったものがありました。
タカマツハウスの現実を書いた『最強チームの作り方』です。
何か僕の書『すごい部隊のつくり方』と書のタイトルが類似していて興味深く読ませて頂きました。
全員営業体制など随分と類似点がありました。
タカマツハウスは高松建設の新たな形の住宅部門です。
かつて積水ハウスにも籍を置いた事のある高松建設社長の高松孝年社長の想いが形になった住宅会社と言っていいでしょう。
この高松建設さんは講演や社員研修で仕事を何度かご縁を頂いたことがあります。
日本で最古の企業と言える金剛組の経営が厳しい折に支えた実績もお持ちの素晴らしい企業です。

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タカマツハウスは積水ハウス出身の藤原元彦社長のもとにわずか3年で売上高191億円を達成しました。
素晴らしい進捗です。

タカマツハウスには社員を本気でたたえ合う文化があるそうです。
(『最強チームの作り方』から以下抜粋します。)

「当社の朝礼では頻繁に拍手をする習慣があります。
成果を上げた社員に称賛の拍手を送るのです。当社にとっては拍手は日常的な当たり前の風景です。」
「よし、それでは心を込めて拍手してみましょう!
おめでとう!とリーダーが声をかけると明らかに先程とは違う熱気に包まれます。
よーし、もっと出るはずだからもっと大きな拍手~
すると執務室が割れんばかりの拍手に包まれます。」
「拍手の力は絶大です。
応援されることで不思議な力が出てきます」
「拍手なんて、本当に簡単な事で、できない人などいません。
でも朝から本気で拍手をしている社員は、いそうでいないのです。
称賛や応援の拍手は大きければ大きいほど良いに決まっています。
そんな当たり前のことを当たり前にできる企業文化が大切なんだと思います。」

研修で住宅会社を中心にいろいろと企業に出向きます。
「あなた方の会社は組織になっていますか?」とお尋ねします。
「まだまだ集団といった感じです。組織になるのはこれからです」と返ってくることが殆どです。

野球を始め多くのスポーツはチームで戦います。
決してグループではありません。
塊度の高いチームの力が不可欠なのです。

伸びていく企業の特色は組織力が強い事です。
一体感のある組織は業績向上の大きなポイントです。
一人の力をみんなの力に!
塊度の強い組織こそ我々に求められる企業の姿です。

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心を一つにするグータッチや拍手、大賛成です。
今こそ集団を組織に、グループをチームにしていきましょう!!






カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
現役の住宅営業の話を聞く機会が数多くあります。
僕の方から積極的にお聞きするようにしています。
現役の住宅営業の悩みにも興味があります。
ご存じの様に住宅会社によって販売単価が随分と違います。
メーカーの方々からは、自分たちの会社は坪単価が120万円もして,なかなかそれに適したお客様がいないという話もよく聞きます。るようです
高いから売れないという気持ちを持っておられるようです。
一番多い悩みは新規の顧客名簿が思うように取得できないという事でしょうか。
展示場へお客様が来られても ほとんどが計画の無いお客様ばかり、具体的な計画のあるお客様が来場しないと言ったこともお聞きします。
個人的には展示場へお越しになるお客様が計画がないということは本当かな?と思っています。(よほど来場特典があれば別ですが)
実際ほとんどのお客様は初めてお会いする住宅営業に対して最初から本音を言うかどうか疑問です。
紹介客で信頼を頂いている場合は話は別ですが・・・。
ですから最初の出会いではまずはお客様の心を開くことが肝心ですね。
世間話良し、自分のプロフィール・シートをお見せしてお客様との垣根を取る工夫も大事です。
お客様と共通点が見つかると何か他人が知人になってきたような感覚になってきて商談も自然に弾んでくるものです。

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今、全国の住宅展示場の建て替えサイクルが随分と長くなってきています。
かつては6年から8年といったところでした。
その理由として現在建てられている住宅展示場の規模が大きくなってきていること、
つまりは建築する展示場が大きくなってきていること、展示場にかける費用が大きくなってきたということがあげられます。
ですからオープンから10年以上経過している展示場が多いですね。
中には20年以上も経っている展示場も存在します。
そういう場合、設備や家具が時代遅れになったり、見栄えがしなくなったりもしますから一般の住宅の様にリフォームする必要性もあります。

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僕が会社員時代、東京の支店長だった時に、立川市のハウジングワールドという総合住宅展示場がエリア内にありました。
現在も54区画あってその規模は大きいのですが、当時は68区画あったと記憶しています。
その中に10区画ほど邸宅ゾーンという区画があってそこに3億円の展示場を建築したことがありました。
どんなことが起きたと思いますか?
展示場が大きく豪華だと、それなりのお客様が来られるという事です。
3億円の建物の受注も現実化しました。
展示場の建て替えサイクルも10年を超えていたと思います。

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現在住宅営業の生産性がかつてと比べて随分と低くなってきています。
毎月1棟販売する事が不可欠だった私達の時代が懐かしく思われますが、現在は住宅メーカーの場合、3ヶ月に1棟が契約パターンと言っていいでしょう。
但し契約受注の金額が4500万平均となってきてもいます。
つまりは1カ月にならすと1500万の生産性、1年だと1億8千万の受注となります。
粗利益が30%とすると一人の住宅営業が1年に5400万挙げているという勘定になります。
そして直間比率の高い会社と低い会社で差が出てきますが仮に40%とすると社員一人当たりの利益が2160万という値になります。

営業が70%だという住宅会社もありますが、個人的には営業比率が50%程度で考えていくべきかと考えています。(会社事情でいろいろと違ってきますが)
僕の顧問会社の中には全員営業という考えで経営を考える会社もあります。
この辺りは経営者の考え方ですが、内務社員を増やしたときに気を付けなくてはいけない事は、必要のない仕事を作らない事です。

人は会社に顔を出すと生産性に関係なく自分は仕事に従事していると考えます。
ですが生産性が伴わない業務に従事している人たちにとっては、必ずしも仕事をすることが業績向上とはいいがたい現実があります。
そのあたり住宅営業は数字で判断される立場にいますから解り易いものです。
僕が支店長時代は全員営業意識を持ってもらい、営業外社員に対しても何らかの物差しを作って数字化していました。
どんな物差しにするかを自分たちで考えて頂きました。

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販売会社であるわけですから、社員全員がお客様係になるように努めました。
設計や現場監督はお客様との接点はありますが、積算や総務、経理担当の社員さん達は常日頃お客様との接点を持つことが少ないものです。
そういった社員さん達にも現場に出ていく機会を極力作ってあげ、じかにお客様と触れあう事で営業意識を高めていった記憶があります。

もっと言えば派遣社員さん達、さらに言えば関連会社や取引業者の方々にも販売会社としてのマナーやルール、お客様を絶えず意識した組織としての在り方、一体感を重んじた組織づくりを目指しました。
コミュニケーション、時間管理、顧客目線での日常行動を意識したものです。

最近、どうもコンプライアンスの関係もあってか強い会社作りがおろそかになっているように思えてなりません。
どうなんでしょう、いささかオーバーコンプライアンスなのでは・・・?
マネージャーやリーダーがメンバーに対して、しっかりと日頃からコミュニケーションを高め、心を掴んでおき、指示を明確にして数字を使って行動の徹底を図る事が大切です。
やる気のある社員をいかに数多く作っていくか…これが管理者の義務と考えます。

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円安もしかり、日本企業の衰退もしかり、寂しい話が渦巻いています。
そんな中で勝っている会社、勢いのある会社も存在します。
会社に顔を出すのが楽しい、仕事は大変だけれどやりがいがある、仕事をしていると成長をしている実感がある、生きている実感が仕事の中に在る・・・
見捨てたものじゃない、もっとできる、頑張りたくなる仕事作りめざしましょう。


カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
2023年度の新設住宅着工戸数が発表されました。
前年度から7%減の80万176戸という数字です。
その中で持ち家はというと、21万9622戸です。
1959年度(昭和34年)20万7546戸だったことがありましたが、それ以来の少なさです。
全体的にもリーマンショックの影響が大きく出た2009年度の77万5277戸までの減少にはならなかったものの随分と少なくなってきています。
そんな中で埼玉県が14,3%増、半導体企業の進出の影響もあって北海道が11,1%、熊本が17,8%増となっているのが特筆されます。
これからも住宅着工減少が続くと予想されますが、住宅業界に生きる私達には不安にもなりますね。
また空き家の数は逆に年々増えてきていて900万戸を超えてきています。
ますます住宅が余ってきているという事になりますね。
そこには少子化…人口減少の問題も根底にあると言えます。

実は、研修時の受講生の方々には、このあたりの現実に対しての意識を持っていただくことが重要ですね。
住宅業界に生きているものとしてはできれば知っていて欲しい事です。

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常日頃感じていることをお話しします。
何かといいますと、自分たちの住んでいる街の事です。
例えば自分の住んでいる市町村の人口、世帯数、もっと言えば自分の街でどのくらいの住宅が毎年、建築されているのか。
自分たちの販売エリアには住宅会社はどのくらい存在するのか?
どんな人たちが住んでおられるのか?
分譲地の状況、建て替え団地があるのか、どんな企業があるのか、企業の社宅は?
区画整理地はあるのか、用途地域の状況はどうなっているのだろうか。
競合他社のホームページはどんな風に創ってあるのか?
学校は?医療施設は?買い物は? 交通機関は?

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いろいろとありますが、こういったことが住宅会社としてエリアにおける戦略を創るということにつながるものです。
市場(マーケット)を見て戦略を立てる事が重要ですね。
エリアの中での需要に対して、どんな形で供給していったらよいのか。
地域のビルダーとして今後も生きていく為にはどんなことを実行したら良いのか、販売価格はどのくらいが妥当なのか、経営状況を良くしていく為には何が必要なのか?
住宅以外の事も考えていかねばということもあるかもしれません。

街の中には様々なヒントが眠っています。
自分たちの街にぜひ関心を持ちたいものです。
最近は新聞読まない人多いですね。
ニュースソースはスマホなのでしょうか?
地域の新聞にもいろいろと仕事のヒントが眠っているものです。

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住宅業界に生きる人たちの 一人一人が意識を高くして、住まいのプロになっていく事が大切だと考えます。

カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
早いですね。もう3月です。
年々時間の経過が早くなっていく感覚があります。
世間の様々なしがらみとは別に梅の花が咲き始めています。
時間の経過とともに桜の季節にもなっていくのでしょうね。

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桜の季節には企業には希望を胸に新入社員さん達が入社してきます。
僕は新入社員さん達が大好きです。
住宅新報社さんから『住宅業界の新入社員が1年でトップ営業になる方法』なる書を出版もしています。(マンガ本で読みやすい内容ですのでご一読ください)

そういった書は自分の経験から書かせていただきましたが住宅展示場の店長時代、当時の上司から、「加藤君は新人を育てるのが上手い」という事で10年間続いて新人さんを受け入れました。
上司からそういわれると期待に応えたくなりますよね。

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3年目の新人さんが現在積水ハウスリフォームの社長になって大活躍中の西野一之君です。
全国のリフォーム会社の中で第1位、2023年度は1659億円の売り上げを挙げています(素晴らしいですね、僕も嬉しい限りです)
西野君以外にもたくさんの新人さん達が1年目から大活躍をしました。
その理由はというと先輩のしっかりとした真似をしていただいたからです。

よく様々な企業の人事担当者さん達から「新人は育つのに時間がかかる」という声をお聞きします。
僕に言わせれば新人さん達ほど魅力のある人たちはいません。
なんといってもやる気があります。
純粋です。
従順でもあります。
元気です。
将来性も抜群です。
ただ知識がないだけです。
ですから先輩の真似を徹底的にしていただきます。

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真似をすることは恥でも何でもありません。
好事例があれば素直にその通りを真似すればよいのです。
やってみてどうしても障害が出たり、合わないのであれば辞めればいいのです。
伸びる会社とそうでない会社の差はこういったところに出てくるものです。

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かつてマネージャー時代、『創造は模倣から始まる』をモットーに業績の良い社内のチームや他の支店に多くの社員さんを連れて勉強に行きました。
自分だけでなくみんなで出かけたことも成功要因の一つですが、すぐさま真似をして自分たちの出来る事を実行に移したことが良かったようです。

エリア性や環境、状況の違いもあってすべとを真似するというわけにもいきませんが受け入れるものが数多くありました。
真似する事から学習してレベルアップに繫がりました。
まさに真似が創造への新たな道を開拓してくれたわけです。

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真似できる事は大きな能力です。
人間としての成長や企業の業績向上のために純粋になって成功事例を真似されることをお勧めいたします。




カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
コロナ禍が一段落して中止になっていた講演やセミナーが少しづつ戻ってきています。
僕のもとにもセミナー依頼や講演依頼が舞い込んできています。
常日頃から、日本人のやる気度の低さが気になっています。
コンプライアンスは重要ですが、いささかオーバーコンプライアンスになっているような感覚を覚えもします。
もっと貪欲にアグレッシブに仕事に立ち向かいたいものです。

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会社というところは不思議なもので会社にいるだけで仕事をしていると思いがちです。
ところがそんな人ばかりだと会社は利益に結びつきません。
業績アップなど土台望めません。
お客様にいかに向き合うかが重要ですね。

国税庁の調査によると企業が10年継続する確率は6.3%だそうです。
つまりは16社中1社しか残らないという事です。
もっと言うと20年続く会社は0.4%という事ですから驚きです。
現実は厳しいという事でしょうね。
顧客目線で物を考える事は極めて重要です。
経営者はしっかりと透徹した眼で時代を読むことが求められます。

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現在、僕は愛知県の春日井市に住んでいます。
24才の時のサラリーマン時代からこのエリアでずっと生活をしてきたのですが、街の景色が随分と変化してきていますね。
殆どの店舗が形を変えています。(95%以上と言っていいでしょう)
それだけ時代が変化しており、商売も厳しいというわけです。

「進化論」を唱えたダーウィンの言葉を思い出しますね。
強いものが生き残るのではなく、賢いものが生き残るわけでも無く、変化できうるものだけが生き残る‥‥と言う説です。

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仕事柄全国の多くの企業(住宅業界が殆どです)へ顔を出させていただいていて思うことは、お客様と接触頻度の高い会社が勝ちぬいているという事です。
特にお客様と対応する事が多いポジションは営業です、
営業の仕事はお客様とお会いする時間が多い事、お会いする機会が多い事が重要です。
この辺りがどのくらい出来ているかポイントではないでしょうか。
最近はWEB戦略も不可欠ですが、フェイス・トウ・フェイス、はもっと重要です。

お客様と折衝する機会や、共有時間が多く取っておられる企業は簡単に業績が落ちたりしないものです。
50%コンタクトという言葉があります。
これは1日の仕事のうち半分の50%をお客様との共有時間にしましょうという事です。
会社にいてお客様を常に呼び込んでいればまた違いますが、常日頃から営業はお客様探しをしっかりと出来ているか検証されると良いと思われます。

住宅業界で現在伸び率が高いオープンハウスは「源泉営業」などという言葉を使いますが、朝会社を出て新規のお客様とのアポイントを2件は最低取ってくるといった営業スタイルを取っているようですがこれは的を得ています。
一見大変なようですが、当たって砕けろの精神でぶつかっていく事は大切です。
街を行き来する人たちの多くが住まいに関心があり、将来的には住まいを持とうとしています。
一般には何らかの機会がないと、真剣に住まいを考えるということもありませんから、住まいを考えるスタートとなる接点を創るチャンスを作るのは成功法だと考えます。

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サラリーマン時代、直間比率なる言葉を良く意識しました。
つまりは常日頃からお客様に対応する直接販売人である営業と、営業外の設計や工事、内務社員などの間接業務に携わる人たちの割合の事です。
そして営業が50%を切らないように意識していました。
また間接部門の人たちをいかに営業化させるかもポイントでした。
販売会社ですから、全員営業の意識が大切なわけです。

時間は有限ですし、アッと言うまに過ぎていってしまいます。
日々の時間管理をしっかりと、数字を使っての行動管理もしっかりと、お客様とお会いする機会を増やしていく事をしっかりとやっていきたいものです。

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令和になって日本人の働き方がまた一つ弱くなっている感がいたします。
GDPもドイツに抜かれ、インドに抜かれる事も時間の問題になっていますね。
こんな時代だからこそ、営業はモチベーションを挙げてお客様との接触頻度を上げていきたいものです。

改めてお客様との人間関係作りを再認識していただき「信頼」関係の構築から数字を挙げていく事を意識していってもらいたいものです。

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カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
友人の飲食コンサルタント田中司朗さんと毎月1度勉強会を実施しています。
田中さんはご存じの方も多いでしょうが、飲食業界では著名なコンサルタントですね。
今は中国の飲食業の経営者に対しての研修会も定期的に実行しておられ、国際的にも活躍中です。

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今回はカンブリア宮殿にも2度出演されておられる中田智洋社長の経営しておられる岐阜県中津川市の「サラダコスモ」=チコリ村へ出かけました。
中田社長は岐阜県の生まれで今年73才になられます。
元気で会社内を走り回っておられるようです。
確かこの日も中田社長の姿を拝見したように感じました。
駐車場で来場者のお車の誘導をしてらっしゃたような、またランチバイキングをお客様とご一緒に食べておられたような・・・そんな記憶があります。

ここサラダコスモ「チコリ村」はもやしの栽培で有名になりました。
最近はカット野菜や、焼そばのペヤングとコラボで新商品を出されたり、また地元中津川市の栗きんとんを使った「栗きんとん生食パン」1800円も売店では大好評の様子です。
野菜業界のユニクロになりたいと、コストを削り売れる商品を作っておられ、パラグァイやアルゼンチンで土地を購入して野菜の栽培に力も入れてらっしゃいます。

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もやしから出るごみを乳牛のえさにしたり無駄をなくす努力もしっかりと実行されて、
会社の売り上げは2014年度73億円だったのが、2023年度には203億円まで進捗してらっしゃいます。

従業員数は820人、社員さん達の自主性も生かされており、社長の知らないところで社員さんが新商品を作っていたりもする会社です。
中田社長の信条と言ってよいものが、
・夢中になる事、
・変わり続ける事
・思い続ける事
・挑戦し続ける事…
などでしょうか。

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この日、田中さんと楽しんだランチバイキングは1870円(平日)1980円(土・日・祝日)、小学生990円(平日)1100円(土・日・祝日)なんと80種類の手作りの惣菜が所狭しと並んでいました。
野菜食べ放題、その日のとれたて野菜でその日の献立が決まります。
これぞと言って決まったメニューの無いレストランです。
郷土の味、季節の味、家庭の味にお客様たちは舌鼓を打ちます。
とにかく美味しくて、また大変にヘルシーでもあります。
もちろんお客様もいっぱい、笑顔で溢れるバーバーズレストランです。
(愛犬と一緒に食事がとれるテラス席もあります)

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「おばあちゃん」達から伝えたい、バーバーズダイニング。
開店からこれまで無我夢中に走ってきました。
私達の元気に働く姿を見て「農家に嫁に行きたい」と思っていただけるのが夢です。
そんな私達も孫がいる年齢になります。
子供や孫が安心して食べてもらえる野菜や料理を作りたい。
そして私のおばあちゃんが、みんなのおばあちゃんに・・・。
地元中津川の郷土料理や山菜料理を、家族に伝えていくようにたくさんの人に伝えていきたい。
そんな思いでスタートした農家手作り家庭料理レストランがバーバーズダイニング=おばあちゃんの台所なのです。

ここでの従業員さん達の願いは・・・
1、私達が育て料理したものを食べて欲しい
2、いつまでも健康でいて欲しい
3、料理と会話も一緒に楽しんでほしい
4、地元の伝承料理を残したい
5、環境にも優しくなってほしい
6、バランスの良い食事をしてほしい
7、心から満足してほしい…‥‥です。


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ついついこの日は食べ過ぎてしまったようです。
それでもまた、今度は家族を誘って是非きてみたいなと思わせる素敵なランチ・バイキングでした。
(大変に満足度が高く、お薦めです)



カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
このブログでも書かせていただいてますが、住宅業界の明日が明るいわけでは決してありません。
人が減っていくのは避けられないし、空き家の数は増える一方です。
人口減少の問題は住宅業界だけの問題ではありませんね。
実際はどの業界も人が足りません。
新入社員さんの応募がなくって困惑しておられる会社も見受けられます。

そんな中でも確実に業績を伸ばしている住宅会社もあります。
そしてその会社に対して僕は顧問としてずっと寄り添ってきました。
最初の出会いはその住宅会社の社長が僕のセミナーに参加された事がきっかけでした。
さすがですね。
まだまだお若い(50代ですが…)社長でした。
嗅覚が人一倍優れておられるのでしょう。
僕のセミナーが終わってから連絡がありました。
会社を見て欲しい、業績を上げたいのです…という希望でした。

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最初会社へ訪問し会社内のカジュアルな服装、自由な雰囲気が気持ちよく社員さん達の活き活きとした様子に感心しました。
ただ、営業力の全くというほどないのにはびっくり仰天でした。
もう少しプロの自覚が欲しいなとも感じたことも事実です。

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毎月2回の訪問での僕の指導は彼らにとっては多少厳しかったかもしれません。
ですが業績は右肩上がりで進捗していきました。
3年間で社員さんは2倍以上に増員され、また販売エリアも関西エリアだけでなく他エリアにも進捗しておられます。
今や売り上げも年間100億に届こうとしています。

まだまだ僕の目からは伸びる要因はたくさんあるのですが、無理強いはできません。
楽しそうに仕事に取り組んでいるその姿こそがお客様目線で見ると素晴らしい住宅会社と映るのではと推測します。

僕は住宅会社は社員こそが商品だと申し上げています。
そして僕自身もまた住宅会社に入社してからというもの、自分自身の商品化を常に考えてきました。
またマネージャーになってからも全社員、取引業者さんも含めてみんながお客様を見つめる住宅会社作りに注力してきたつもりです。
そしてその姿勢こそが業績アップの一番の要因だったと振り返ります。

SNS対策、WEB対応、インスタグラムやフェイスブックの時代になってきています。
ですが、勝っている住宅会社の多くがお客様に近づいている住宅会社の様な感覚がしています。

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企業にとって大切なことはお客様に近づくこと、寄り添う事です。
これは住宅会社だけに当てはまる事ではありません。

またその住宅会社に勤務する一人一人が楽しく仕事をすることも大きな業績向上の要因です。
仕事を楽しむこと、一生懸命になる事は肝心です。
かつてお客様の喜ばれるお顔に接する事こそ何よりの歓びでした。
どんなにお客様に助けられて仕事へのモチベーションが上がったか計り知れません。

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社長をはじめ管理者の多くが社員こそ宝だと考えるようになって頂くこと、とても重要ですね。
CS(お客様満足)とES(社員満足)、そしてDS(取引先満足)は切っても切れない関係だと考えます。

やる気のある社員作りこそ僕の使命だと考えています。
住宅づくりは素晴らしい仕事です。
人が人生のうちで購入する一番の大きな買い物が住宅です。
人の幸せを、安全である大切な財産を、しっかりとお客様に寄り添いながら築いていきたいものです。








カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
時代も変わってきました。
1月19日の日本経済新聞の一面には積水ハウスがアメリカの住宅会社M・D・Cホールディングスを約49億ドル(約7200億円)で買収するとの発表がありました。

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今回の買収の根底には日本の住宅市場が人口減少で年々減少傾向にある事が一番の原因として挙げられます。
他にも大和ハウス工業や住友林業なども積極的に海外へと市場を拡大しています。
本来住宅は地域密着が原点でした。
地縁関係や血縁関係のある大工さんや工務店に住まいの建設を依頼することが当たり前だったわけです。

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僕が入社した時にはお客様に対して、決まって営業トークとして在来工法とプレハブ住宅の違いを最初にお話ししたものです。
1960年積水ハウスが積水化学から住宅部門として独立して74年目になりましたが、この間に262万戸の住まいを提供してきました。
この数字は戸建て住宅のみならず、賃貸住宅の数も含んではいますが、もちろん世界で第1位の数字です。
協力工事店数は2595社、全国にカスタマーセンターが100拠点、1462名が従事しています。
研究開発費が95億円、特許保有件数は787件あります。
隅々に至って随分と大きな数字になったものだと実感します。

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経営資源として連結の従業員は29000名(うち海外が1417名)営業職が7108名、技術職が8442名、女性の管理職も302名になってきました。
障がい者雇用率は2.86%という数字です。
目を見張るのは男性の育休取得率100%でしょうか。
一級建築士3417名、宅建士8170名も他の住宅会社と比較すると圧倒的に多い数字となっています。(2023年度4月現在)
自己資金としては1兆6328億円、長期信用格付けランクはAAとなっています。

脱炭素社会への貢献として快適な暮らしと脱炭素化、災害レジリエンス性の強化を挙げています。
分譲マンションのZEHの推進、非住宅建築におけるZEBの推進、既存住宅への環境型リフォームの推進などですね。
また社用車電動化率100%達成に向けた取り組みも始めています。
住宅そのものがオーナー様を守る高耐震・災害自立の防災ゼロエネルギーハウス工場と従業員・協力会社が管轄の地域を守る災害時復旧支援体制にも注力しています。

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世界で勃発する地震の約20%が日本で起きています。
そういったこともあって日本の住宅は構造的に強いと海外からの評判も良いようです。

後輩たちの活躍に光を、日本から世界へ、積水ハウスや日本の住宅業界の今後の躍進に注目していきたいものです。