「面白い本が出ていますよ」
出版社の編集長からそんな風に言われて早速読んでみました。
「住宅営業マンぺこぺこ日記」という本です。

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知らなかったのですが、なんでも
「コールセンターもしもし日記」
「ディズニーキャストざわざわ日記」
「ケアマネージャーはらはら日記」
「マンション管理員おろおろ日記」
「タクシードライバーぐるぐる日記」
「派遣添乗員へとへと日記」
「メーター検針員テゲテゲ日記」・・・・などシリーズ化
されています。

確かにまず、それぞれの本のネーミングが興味をそそり、読んでみたくなります。
学生時代、広告研究会で学んだ僕にとっては「つかみ」が大事で、そこんところが上手いなと思いました。

「ぺこぺこ日記」の内容はというと、想定が地方のローコスト住宅の営業会社ということもあるのでしょうが、随分と現実の住宅会社との間にはギャップのある内容でした。
少なくても現在の住宅メーカーの現実とは全く違います。
時代錯誤では…と思わせる内容が所々に出てきて、僕も自分が入社した頃はこんなこともあったかなと、ある意味懐かしい部分もありましたが、理不尽な部分なんかもあり、コンプライアンスが当たり前化された現在とはずいぶんと違う世界が描かれていました。
住宅営業のどろどろした部分、グレーなイメージが表現されてあって、随分と全国各地の住宅会社を見てきましたが、少なくとも僕の関与した住宅会社にはなかった形でした。
が、ひょっとしてまだ一部にはこういった住宅会社が存在しているのかもしれません。
本のラストでは作者が、住宅営業をやめてしまう内容で寂しいものでした。

ただそういった中で、愛する娘の生きた証に家づくりをする箇所があり、ここのところはつい涙腺が緩みました。
作者の方の良心を垣間見た感がしました。

そういえばつい最近までNHKテレビで『正直不動産』がドラマ化され10回にわたり放映されてもいました。
おもしろおかしく視聴させて頂きました。
山pこと、山下智久がウソが付けなくなる誠実な不動産営業マンを演じていました。
住宅営業も、不動産営業も誠実さが一番です。
(勿論熱意も重要です。)


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個人的には、住宅営業は一生に一回の大きなお客様の夢を実現のためのお手伝いをする仕事のやりがいのある素晴らしい仕事だと考えています。
住宅営業は胸を張って堂々とお客様の幸せ創りに従事してもらいたいものです。