オリンピックが多くの感動を残して終わりました。
頭の中では、熱かった思い出が今も走馬灯のように駆け巡っています。
うらはらに、コロナ感染はとどまることなく蔓延し、移動を伴う身としてはワクチン接種は終えたもののいち早い終焉を望むばかりです。
今回のコロナ感染は 人類に対しての試練でもあるように感じていますが、我々は必ずやこの試練を超えるものと信じてもいます。

ここのところ時間の余裕もできてきて自分自身の人生を振り返る事もあります。
仕事として従事しているコンサルタントの在り方の是非を自分に問うこともあります。

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数年前でしたか、僕が属しているコンサルタントの協会の全国大会の基調講演が終わったのち「パネル・ディスカッション」に選ばれて参加したことがありました。
企業における様々な問題に対してのディスカッションが行われた中で、たまたま企業内における上司と部下の関係や理不尽さについての論議がありました。

あってはならない事という意見が多い中でそれまで沈黙していた僕に対して質問がありました。
「皆さんがおっしゃるように理不尽さはないに越したことはありませんね。ですが現実に実務経験をしてきた人間として思うことは人間社会には理不尽さは存在するものです。」
そう僕は答えました。
すぐさま質問がありました。
「ではどうしたら理不尽さは解消するのですか・・・?」
僕は答えました、
実績を創る事です、認められる業績(数字)を出すことです。その結果として上司はその人間を認めるようになります。それまで努力することです」

それまでの場の空気が突然として変化したことを記憶しています。

ほかの参加者と僕の相違点は何かというと、他のパネルディスカッション参加者は皆コンサルタント会社や、学者の方ばかりで積水ハウスで実務経験をしてきた僕との大きな違いもありました。
聞き役に回っていた僕の胸には他の方々の意見が机上論ばかリに聞こえていました。

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27年間お世話になった積水ハウス時代、特に入社したばかりの3年間は毎日が闘いの日々、理不尽なことはある種当たり前の世界でした。
ですが今振り返るとそういった環境であっても自分を育ててくれた積水ハウスに感謝する気持ちでいっぱいです。
現在もこれからを期待する若き社会人に対してお話しするのは「苦しい、厳しい、大変だ」という時期があっていい、むしろそういう時期が人生には必要だと説きます。

楽しい人生、充実の人生、人生の成功者のほとんどは、真摯に自分と向き合い、戦った時期が存在した筈です。

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コンサルタントとして全国各地の数多くの企業に対してコンサルティングをさせていただきました。
その関与した企業のほとんどが結果として右肩上がりで業績を残している現実は実務をこなしてきた経験に裏付けがあるものと確信しています。

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「仏作って魂入れず」という言葉がありますが、机上の空論を唱える事ではなく、今までの数多くの実務経験やせっかくの成功体験をしっかりと仕事の中に取り入れた上での企業へのコンサルティングをもう少し継続していこうと考えている昨今です。

これからも自分の健康を今まで以上に留意して健康な会社作りに貢献していきたく思います。