7月23日に世界的なコロナ感染下のもとで1年遅れて幕を開けたオリンピック目をくぎ付けにしてテレビ観戦しています。

スポーツ観戦のすばらしさはいつも様々な感動をもらえる事と言ってよいでしょう。
今回のオリンピックもまだまだ途中ではありますが、心に残る出来事が山盛りになってきています。
日本が多くの金メダル獲得していることも喜びではありますが、自分なりに印象的なものをあげるとすると・・・。

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1、陸上 男子走り高跳びでカタールとイタリアの選手が金メダルを分け合ったこと。
表彰式ではお互いの首に金メダルを掛け合ってたたえ合いました。
競技によってはこういったことも許されていて、なかなか目にする光景ではありませんが、ほほえましいもので心を打たれた人も多かったようです。
二人の間では勝った方が食事をおごることになっていたそうですが、今回はお互い自分払いですみそうです。

2、日本人12才の銀メダリスト開 心那さん、13才の金メダリスト西矢 椛さんが誕生、新種目がこの大会では数多く生まれましたがスケートボードの世界は若者たちの解放区となっていました。
かつて水泳で岩崎宏美さんが14才と6日で金メダルに輝いたことがありましたが、決してメダルにこだわっていない彼らの栄光もまた新鮮で素晴らしいものでした。

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3、この東京オリンピックではじめてトランスジェンダーのローレル・八バード選手が重量挙げのニュージーランド代表として出場しました。
元男性が女性として今回参加したのですが、誰もが差別無く参加できる機会の保証か、競技の公正性かの論議はありますが、画期的な事のように感じました。

4,今回新種目となった卓球混合ダブルスで水谷・伊藤ペアが強く高く厚かった中国の壁を乗り越えて金メダルを掴んだことは今後の日本卓球界の課題を一つ乗り越えた形で今後が楽しみでもあります。
まだまだ総合的には中国のレベルは随分と高いものとは思いますが決して出来ないわけではないことを二人が証明してくれました。

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5.大会途中で陸上短距離の選手として大会に出場していたベラルーシのチマノウスカヤ選手が亡命を希望しポーランドが受け入れを許可しました。
欧州最後の独裁者、27年間権力を握り続けるルシチェンコ大統領は、反体制派に対して地獄の拷問が行われている現状があります。
チマノウスカヤ選手は現在ワルシャワにいて、夫もポーランドに入る予定だそうです。
政治の世界がどこかで顔を出すのもオリンピックならでは、まだまだ我々の前にはたくさんの課題が山積みされています。

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6、陸上女子の田中希実さん、決勝にまで進みました。
すごいですね、次から次と日本新記録を更新
しています。
7月には1500Mの記録が4分04秒だったのが、今回のオリンピックの準決勝では3分59秒と日本新記録、自分の記録も大幅に更新しました。
何でもお父さんが直接指導をしているとのこと親子のきずなの強さも感じますね。
またいつも感心するのは田中希実さんは走り終えた後、必ず走った競技場に向かって「ありがとうございました」と大きな声を出して挨拶をします。
いつも従順で感謝心を持つその態度こそが新たな新記録を生んでいる力と思われます。
決勝でもチャレンジ精神で後悔のない走りを期待しています。

7,柔道が国技とはいえ今回過去最高の金メダルを獲得しました。
井上監督の指導が従来の日本柔道の指導の枠を超え、データを重要視した、またEQを取り入れた新たな指導が実を結んだものと思われます。
ただ日本が独占するぐらいメダルを取ってしまうとオリンピック種目から外されないかと心配にもなりますが( ^ω^)・・・。

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8,組織で生きてきて成功体験を積んだ僕としては団体戦・・・つまり野球やソフトボール、バスケット、サッカーなどのチーム戦は特に熱くなりますね。
ソフトボールの久しぶりの優勝には感動しましたし、まさかまさかの女子バスケットボールの大逆転の大健闘、サッカーのスペイン戦の激しい攻防、野球の日韓戦や日米戦は自分の中の血が大きく騒ぎました。

たくさんの感動や思い出を財産としてまもなくオリンピックも終焉を迎えます。
「祭り」の後に寂しさに浸るのではなく、今回のオリンピックから得たたくさんのモチベーションの源になるものを明日からの新しい日常に落とし込んでいきたいものです。

残り少ないオリンピック、まだまだ体を熱くさせてくれる感動がありそうですね。