恥ずかしい話、起業してからというものほとんど休日なしでやってきました。
休日はなくとも、休息があればいいじゃないかなんて思ってもいました。
近頃、読者の方はお気づきでしょうが、そんな意識が変化してきていることは事実です。
健康であることの重要性、元気であるからこそ社会貢献できる・・・・その為には心も体も休ませてあげることが大切なこととようやく悟ったのです。(遅いですが・・・)
 そんな訳で仕事をシャットアウトしての旅です。

 月末から3日間、石川・山代温泉と、岐阜・下呂温泉に心を置きました。
ゆったりと自分癒しの温泉旅行がしたいが本音です。
山代の宿は18部屋しかなく、宿泊客と会うことがほとんどありません。
事実、お風呂に入ってもほとんど貸し切り状態でした。
かつて前田家と縁もある、また北大路魯山人が愛した宿でもあるそうです。
確かに風情のある佇まい、また女将さんをはじめとして従業員の皆さんの接客の素晴らしさも目立ちました。

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 また宿泊した夜、すぐ近くの神社を舞台にして「山代大田楽」が行われていました。
平安時代から室町時代にかけて熱狂的に日本全国で流行した芸能「田楽」を、狂言師8世野村万蔵が今日的に再生し創造した祝祭です。
 躍動感あるリズムと踊り、華やかな装束、冴えあたる笛の音、松明の炎が、不思議な世界を作り上げ興奮を覚えました。

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 翌日は個人的には3回目になりますが「永平寺」へ、暑い日ではありましたが、ここはたくさんの参拝客でいっぱいでした。
前回、前々回は春と冬に来ましたが夏は初めてでまた違った趣がありますね。
セミの鳴き声が舞う中で樹木が創る日陰が一服の清涼水の役目を果たしていました。
また修行僧さんたちのてきぱきとした言動が印象的でもありました。

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 そして下呂温泉へ、下呂は僕の生まれ故郷でもあります。
産声をあげてからから中学1年まで人生で一番多感な時期をここで過ごしました。
有馬・草津と並んで日本3名泉の一つである下呂温泉は、お湯に入るやそのツルツル感が最高ですね。
この日の宿は下呂市全体を見下ろす、高台に建つ、新幹線に乗車すると目の前にある「ひととき」の雑誌の裏表紙を毎月飾っているお宿でした。
「宿屋が夢見た宿」また「今宵天空に遊ぶ・・・」と称しているだけあって確かに部屋からの眺めは最高、感動的でもあります。
また料理や部屋だけでなく顧客アンケートの内容も参考になりました。
 接客や館内設備、客室や食事について聞くだけでなく、「私共も参考にさせて頂こうと思いますので、お客様が今までご宿泊された中で、最も印象に残っていらっしゃる旅館をお聞かせください」というものでした。
そういう姿勢があることこそ、感動を生むのではないかと思われます。

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 3日目は高山へ足を運びました。
外国人観光客の多さにはびっくり仰天でしたが、いつもながら昔と今がいいコントラストでマッチングしていていつ顔を出してもいい気分です。
恒例の大好物のみたらし団子をいただきます。
香ばしさが漂いつい口にしてしまいます。
またかき氷も頂きましたが、量が半端ない大きさでした。
街中ではついつい「さるぼぼ」を抱きしめてのカメラ撮影です。
父はこの高山の「陣屋跡地」の中、飛騨教育事務局で指導主事の仕事をしていました。
古い街並みにはついつい癒されます。
高山はまたいつか来ようという気持ちになる魅力を持った街でもあります。

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 「おもてなし」の心を自ら学ぼうとしている自分がいるようです。
我々住宅業界と旅館業とはたくさんの共通点がありますよね。
学んだ教訓はしっかりと、はっきりと住宅業界にも伝授していきたいものです。