今ではウソのような話ですが、かつて我々の業界が「売り手市場」だったことがあります。
住宅を購入したいというお客様を前に抽選で分譲住宅を販売したこともありました。
振り返れば懐かしい思い出ですね。

 時代と共に我々の周囲にも「変化」が訪れるのは常です。
住宅業界もまた完全な「買い手市場」となってきています。
ところがです。
全国の住宅会社(メーカーからビルダー、工務店)の中にはいまだに昔を引きずっている会社があります。

 かつて積水ハウスの東京・多摩支店長時代、東京のアパート委員長も兼任していました。
お客様満足を考え、高めていく事を会社としても真剣に考えていました。
個人住宅は随分と顧客満足度を追及していたのですが、アパートは我々の直接の契約先(お客様)がアパートオーナーということもあって入居者満足を上げていく事はあまり関心ごとになっていなかったように振り返ります。

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 そこで入居者満足を考えようということを提案しました。
具体的には・・・・・
・下駄箱はクローゼットにしてサイズを大きくする、
・キッチンは一般住宅に近いものを採用する
・お風呂の中にトイレを設けない(別々とする)
・戸建て感覚でプランニング
・1階部分には専用庭を創る
・和室を洋室に変化させる・・・・・など。

 現在ほとんどのアパートやマンションはお風呂とトイレが別になっています。
18年前の設計変更(反対意見もありました)が今や当たり前となってきています。
思い切って決断して全国のアパートのプラン集を変更したことが実っているといって過言でありません。
リーディングカンパニーである積水ハウスが先陣を切ってプラン変更したことで全国のアパートが変わってきたのです。

 住宅も徐々にではありますが変化しています。
今までの住まいが本当にそこに住まう人たちにとって住みやすいのか・・・?
そこで構造面から価格面、使い勝手など総合的に考えてみようと取り組みをしています。
また住まいは今、女性目線で考えることが不可欠ともなってきていますね。

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 この3日間も東奔西走しました。
九州の会社では新入社員研修。
嬉しいですね。
新人さんたちが次々と契約してきています。
昨年も新人さんたちが実績に貢献しました。
若い芽が育ってきていることは何よりですね。

 大阪の会社では営業のゲーム化が促進。
みんながノリが良くなってくれれば最高です。

 そして愛知の会社では設計図面の再検討、もっとお客様の気持ちをくむ形でのプランニングを考えていこうという勉強会を実施しました。

 コンサルティングの原点には顧客目線があります。
お客様を忘れない、お客様を考える、お客様に近づいていく・・・そんな努力を怠らないように意識し日々努力したく思います。