年齢とともに昔が懐かしく思われます。
同時に食べるものも懐かしい味が美味しく感じられるようになってきました。
また懐かしい人との再会もまた嬉しいものです。

 2年ぶりに懐かしい人が僕を訪ねてくれました。
積水ハウスの会社員時代(愛知県・春日井店長時代)の新入社員さんです。
せっかくですから、少し遠出してあのデヴィ夫人もお気に入りというステーキ屋さんでゆっくりと懐かしい話に終始しました。

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 実は10年間の店長時代(プレーニングマネージャー)毎年僕の元へは新人営業さんが入りました。
当時の上司が僕が新人教育が得意と評価して下さり毎年必ず一人は配属したんですね。
僕も新入社員さんは大好き、経験値よりも、知識よりも従順さに重きを置いていました。
言い換えれば誠意や創意も大切ですが、それ以上に熱意を重要視していたとも言えます。
僕も上司の期待に応えたい思いもあって一緒になって仕事をした思い出があります。
 
 新入社員さんが僕のもとに入社してくると決まって僕はこんなことを言っていました。
「会社に内定してからもう半年以上たっているんだし住宅営業をやることもわかっているんだから、契約予定のお客様ぐらいもう探しているだろ・・・?」
新人さんたちは決まって「えっ!」と驚きの表情に変わります。
ほとんどの新人さんたちはこれからゆっくりじっくり住宅営業を教えてもらえるんだぐらいに考えていたような気がします。

 僕としては最初が意識改革の絶好の機会だと考えています。
意識を高く持つことがなんといっても肝心ですからね。

 店長になって5年目だったと記憶しています。
今日僕を訪ねてくれた0君が新人として春日井店にやってきました。
「内定してから随分ともう時間が経っているよな、契約予定のお客も作っているかい」
例年通りの意識改革質問を発した時に帰ってきた答えに僕の目が点になりました。
「はい。近所の人ですが契約してもらう予定です」
「ええー!すごい!」

 案の定、入社早々契約が決まりましたし、当然というか意識の高い彼はその年の入社した新人の中で営業成績は断トツの第1位でした。
またこんなことも言いました。
「皆さん夜遅くまで仕事なさっておられますが僕は定時に帰っていいですか」
「50歳まで仕事してあとは余生を楽しみます」
随分と生意気な新人が入ってきたものだと驚嘆しましたが、彼の時間観念の素晴らしさに感心せざるを得ませんでした。
「結果さえ出せば時間は自由にしていいよ」と答えた僕の期待に彼は十分こたえてくれました。

 結局彼は46歳5か月で仕事を辞め、今は株と為替に興味を持ったり、またご両親の介護もしながら余生を送っている様子です。
住宅も親孝行で両親に1件、自分たちの家をもう1件建築しましたし、素晴らしい奥さん(春日井店の女性事務社員さんです。きれいで、性格もいいし、仕事もできるしいうことなしの女性)と結ばれて子供さん3人、現在49歳ですがすでにお孫さんまでいます。
 彼の奥さまも展示場へ来場されるお客様から愛される素晴らしい女性社員さんでした。
彼女に会いたいがゆえに展示場まで足を運ばれる方もいらしたぐらいですし、あるアパートオーナーのお客様は孫の嫁にぜひと懇願もされました。
 そんな素敵な女性のハートをつかんでしまったのも彼の魅力なのでしょう。

 人生90年計画が彼の心にはしっかりと立てられていて、年下であるにもかかわらず僕も感心してしまいます。
 人生とはこうやって生きるんだというある種のお手本を演じていてくれるようにも感じられます。
住宅のトップ営業としてお客様を大切にして「紹介営業」を展開もしました。
確か100か月連続契約も記録したように振り返ります。

 この連続契約も大変な偉業ですね。
彼からある月、月末27日まで契約予定がなく諦めかけて「今月で連続契約が切れます」と相談を受けたことがありました。
「まだ3日間もあるじゃないか、諦めないで頑張ろう」といったことがあります。
結果は27日に出会ったお客様を残り3日でクロージングして連続契約が途切れなかったんですね。
運の強さもあるような感じがします。
結局は頑張っている人には運も味方するのではないでしょうか・・・。
 
さらなる残りの人生の充実も彼のことですからしっかりと考えているに違いありません。
また時々は会いたいと心底思う、尊敬に値するかつてのキラキラ新入社員さんの訪問でした。