今月21日東京で講演します。
講演テーマは『住宅業界 勝ち抜くための条件』です。
どんな話をするかをここで少しお話しておきます。
いわば講演のエッセンスですが公開しておきます。

 住宅業界で勝ち抜くためには現状を理解することが重要だと言わざるを得ません。
確か1972年に住宅の着工戸数は186万戸だと記憶しています。
ところが2015年は92万戸でしたね。
40年以上経過して着工戸数は半分となりました。
 
 需要と供給の観点からお話ししますと2004年に72000社あった住宅の事業者数は2014年に35000社と半減しています。
日本の人口が今後もどんどん減少していくことは明確です。
今後住宅の着工戸数は近い将来60万戸当たりの数になっていくものと予想しています。

 逆に毎年増え続けているものがあります。
空き家です。
なんと現在820万戸、なんと7件に1件は空き家という勘定になります。
すごいですね。
そしてこの空き家は今後もさらに増え続け2000万戸以上にもなっていくと予想されています。

 そんな空き家事業を仕事に結び付けていくことも重要ですね。

 今や皆さんご存知のように今やリフォームの時代となってきました。
13年前、独立して今の仕事に就いた時、これからはリフォームの時代の到来ですね…とお話ししていましたが、まさに今ほとんどの住宅事業者が真剣にリフォーム事業の取り組みをしています。

 ありがたいことに(本当にありがたいことに)北海道から九州までほんとに数多くの(300社近く)住宅会社に(工務店さんから大手住宅メーカーまで)顔を出させていただき仕事に従事させていただきました。

 そんな中で住宅事業者の皆さんがこれからも今の仕事に働く喜びを得ながら頑張っていかれるならば、こんな姿勢で仕事に従事していただくと望ましいなと思うことがあります。

 一番のポイントはOB顧客を大切にしていただきたいということです。
可能ならばOB顧客からの紹介で次の仕事が生まれてもらうことを望みたいものです。

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 仙台の会社に来ています。
この住宅会社、地域に根差して発展してきました。
ただ今日までどちらかといえば「待ち」の姿勢が強いのも事実のようです。
「待つ」姿勢から「攻め」=お客様に近づいていく会社になっていきましょうという話をしました。
 
 今、自分たちからOB顧客を中心にした地域のお客様に近づいていくことの大切さ、重要性を申し上げています。

 自分が建設した住宅会社にリフォームを依頼する人は残念ながら17.9%というある意味悲しい数字が出ています。
住宅会社が売りっぱなし産業だった現実、売り逃げ産業であった事実がそこに露呈されているといっても過言ではありません。

 住宅業界のさらなる地位向上、住宅業界が本当に愛される業界になるためにも私たちの姿勢を変化させていく努力が必要な気がしてなりません。

 住宅業界に対する僕の思いをお話しする機会を作っていただきました。
10月21日、東京・立川でお会いしましょう。