コロナ禍で止まってしまっていた講演が少しづつ再開してきています。
有難いことですね。
オンラインの講演やセミナーもいいのですが、やはり受講される方の顔や反応がはっきりしないので、もう一つしっくりこないのが現実でした。

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講演やセミナー講師を随分とやらせていただきました。
その中には講演終了後、拍手が鳴りやまなかったり、スタンディングオベーションをして頂いたり、本当にありがたく、講師の僕が感動する事もありました。
こういった場合は心底受講者の方々に感謝です。

この機会に笑い話になるかもしれませんが話をしやすい時のシチュエーションとそうでない時の状況をお話しします。
やりやすい場合、講師と受講される方々の距離が近い事、高いところから話すのでなく床がフラットの関係がいいですね。
人数が少ないセミナーの場合などは、予め受講者と名刺交換をしてコミュニケーションしておくと話し易い事も事実です。
逆に話しにくい場合はというと、高い場所から見下ろしたように話すパターン、会場が暗くて講師の僕だけが明るい状態、もっと言うとスポットライトを当てられてお話したことがありますが、もうこれには参りました。
会場の受講者の誰一人として顔が見えないわけです。
これはやりにくいものです。(本当に話しにくくて参りました)

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受講者の方が僕のつたない話であっても頷いて下さると嬉しいものです。
(もっとも頷きすぎて眠られては困ります。僕の話ではまず眠る事はありませんが)
そしてそういう方には出来る限り「嬉しいです」と言って褒めるといいですね。
講演の中で皆さんに手を挙げてもらったり、インタビューしたりして参加型でお話しするのもいいですね。
結果として評判がいいということになります。
僕も講演後のアンケートが楽しみになります。

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受講者の方々と一つになる事を考えます。
どうしたら満足度の高い講演やセミナーが出来るかをいつも意識します。
ウソを言わない、実体験を話す、興味を持ってもらう、パワーポイントにも工夫を凝らす…色々とありますが、受講者の立場になって話すことが重要だと思われます。

そんな僕ですが、実は講演の前には多少とも緊張します。
その緊張を緩める方法として少し早く会場入りして会場を観察する、早めに来場されておられる受講者の方に挨拶しておく、もちろん主催者にも。
イチローさんではありませんが、ユンケルを1本飲んでおくのも時々実行しています。

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講演やセミナー会場が一つになる事は実に気持ちがいいものです。
「実にいい話だった」
「ためになった」
「本を購入したい」
「また別の話を聞きたい」
講師の僕は当日、サービス精神を発揮して全身を使って全力でお話しします。
話し終えた後、一気に疲れが来ますが、それはそれで「心地よい疲れ」です。
講師冥利に尽きる至福のひと時でもあります。