サラリーマン生活を27年楽しみながら務めさせて頂きました。
営業マン時代の18年間もさることながら、マネージャーとしての9年間が今の仕事への原動力となったような気がしています。

もともとは両親ともに教職についていましたから、その影響が大きかったとは思いますが、会社経営も教育と重なった部分が多いといって言い過ぎではないように感じます。
社員さんや、協力業者様の皆さんにいかに気持ちよく仕事に取り組んでいただくかが成果に大きくつながっていくものとも確信しています。

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さて 最近よく目にする本に丹羽宇一郎さんの書があります。
「社長って何だ!」「部長ってなんだ!」「会社がなくなる!」「人間の器」「仕事と心の流儀」「つらい仕事程、人を成長させる」「人は仕事で磨かれる」「日本の未来の大問題」「人間の本性」・・・など数えきれないほどのヒット作品が溢れています。

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ご本人はというと、1939年生まれの82才、名古屋市生まれ、名古屋大学を卒業されて伊藤忠商事に入社されています。
名古屋大学時代は自治会長も務められ、伊藤忠商事では社長、会長を歴任されもしました。
その後も中国大使や日中友好協会会長も務められました。
現在もお元気で多くの書を執筆なさっておられ、その署は我々にとっての指針となっております。

直近の話ですがノーベル物理学賞を真鍋叔郎さんが受賞されました。
地球環境の研究での受賞で大変におめでたい事です。
愛媛県生まれの90才、但し現在の国籍はというとアメリカです。
数多くの科学者がその頭脳を買われて海外に散っています。

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丹羽さんの書にもありましたが、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国中、教育にお金を掛けない国としては最低ランクです。
また同じく2020年度時点でのOECD加盟38国中日本人の平均賃金は22位であり、平均値を大きく下回ります。
1990年には12位だったものが徐々にランキングを落としています。
アメリカがこの30年間に2万2400ドルも増やしているのに対して、日本の伸びはわずか1600ドルという実情です。
いつの間にか隣国である韓国にも抜かれました。

岸田総理が誕生しまた新しい日本が航海のスタートを切りました。
丹羽宇一郎氏が警鐘を鳴らす日本の将来、企業にあっても同様なことが言えます。
人材こそが日本の最大資源であるように、企業においても人が財産です。
人の動きが企業の明日に大きく影響します。

丹羽氏は書の中で「プロ経営者」とはメディア的にはヘッドハンティングによって会社の経営者に迎えられ、複数の会社を経営者として渡り歩くような人物を指します。
同族経営やサラリーマン社長と異なり、社内の慣行やしがらみにとらわれずに、思い切った経営や組織改革を期待されている人でもある、と説きます。


まさに僕に課せられている使命をそこに感じざるを得ません。
いつの間にかやる気を喪失し、勤労へのモチベーションを落としている日本人。
変わる勇気と覚悟を持った組織だけが生き残っていく・・・。

90才のノーベル賞受賞者真鍋叔郎氏、82才の丹羽宇一郎氏の教訓、元気な声を聞きながらもう少し僕も自分の体に鞭を打ちたいと思わずにはおられません。