僕の胸には今年からまた新しいバッジが増えました。
持続可能社会実現を願うSDGSのバッジです。
住宅業界でもZEHなど地球にやさしい住宅普及を望む声は大きいですね。
最近では政治家の方々や、民間企業でもちょくちょくとSGDSのバッジをつけておられる方が増えてきているように思います。
少しでも多くの方がこういった意識を高め共鳴してくださる人たちが増えていくことを望みたいところです。

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 さて我々住宅業界にとっては今年は新型コロナウィルス感染が及ぼす影響が大きかったのではないかと振り返ります。
 ZEHなどの省エネルギー性の高い住宅供給は不可欠であり、2050年までの脱炭素実現という問題も課題として存在します。
住宅業界は「安心」「安全」「快適」な住宅を提供していく使命があるように思います。
 世界中で起こっている自然災害においても気候変動の意識を強くする必要も感じます。

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 個人的に新しい着眼点として住宅の寿命を考えてみたく思っています。
欧米の住宅の寿命と比較した場合、日本の住宅の寿命はあまりに短期間でした。
今年は僕の両親の古家を売買もした関係もあってそういった関心度が自分の中で増したように感じています。
両親がかつて住んでいて、両親が他界してから空き家となっていた実家は建築されてから55年が経過していました。
宮大工だった叔父が時間をかけて建てただけあって修復の必要性がほとんどない状態で、現在は借家として利用されています。

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 我々が提供する住まいもまた環境に配慮した形での耐用年数の長いものが求められているといって過言でありません。
耐用年数ではアメリカが55年、イギリスが77年といわれており日本の住宅とは随分と大きな温度差を感じずにはいられません。
また世界で勃発する地震の約20%は日本で起きている現実もあって、ただ単に販売すればよいという住まいは避けるべきものと判断せざるを得ません。
しっかりとした地震対策も不可欠ということです。

 積水ハウスという住宅会社でスタートし、ご縁を頂いてほとんどの住宅メーカーの研修事業に携わり、講演やセミナーをはじめ地域ビルダーやホームビルダーの会社顧問を重ねて感じることは随分と住まいに関しての意識に企業間格差があるということです。
 
 今回のコロナ感染でもそうですが、様々な問題が今や地球的規模で考えていかざるを得ない状況下に置かれているということです。
地球の温暖化におけるかつて経験しなかった暑さや自然火災、僕は今自分たちが生きてきた昭和から平成、そして令和の時代がおそらくは人類にとって一番いい時代だったように思われてなりません。
 第2次世界大戦後から現在、そしてあと20年先ぐらいまででしょうか・・・。

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 そういった地球の将来への危惧感を警鐘するべく今回のコロナ感染があるような感じもしています。
年末に暗い話では寂しいですが、今の閉塞した現実に我々は勝利して来るべき新しい年には、世界中がコロナ感染の恐怖から解き放され、人類の勝利の証として日本でオリンピックがいい形で開催されることを望んでやみません。