自分自身がかつて真摯に仕事に取り組んできたと少なからず自負しています。
だからでしょうか、懸命に仕事に向かっている経営者には共感も覚えます。
またお会いしていて、会話していてとても気持ちの良いものです。

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 経営者は会社が生き物であることを認識しています。
業績が企業の物差しであることも十分理解しています。
数字がすべて経営のバロメーターになっているということもわかっているはずです。

 僕も経営を任された支店長時代、100名ほどの社員さんと、860名ほどの取引業者の方々に支えられながら年間100億円以上の売り上げを達成していました。
すべての仕事に対する指示が適確であったかどうかは疑問ですが、それでも対前年度アップ、右肩上がりで推移していく業績にほっと胸をなでおろしていました。
ただ一度だけ、数字が落ちたことがあって、その時は大いに反省もし自分自身にも真摯に向き合った感覚があります。

 後に続くべく幹部クラスがどこまでそういった意識が高いかどうか、とても大切だと認識しています。
ちょうどおりしも幹部クラスの経営勉強会を2社継続して実行いたしました。
そういった中で経営幹部の口から出てきた言葉は、時代への対応性、変化の必要性でもありました。

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 そこで申し上げたいことは何かと言えば・・・幹部の方の自分自身の変化でしょうか。
まずは自分が変わっていくことが不可欠でしょう。
率先垂範です。
もちろん様々なリスクは出てはきますが、そういったものを恐れていては何も生産性は生まれてきません。

 留意したいことを列記してみます。
・社内のコミュニケーションが少ない
・自社の良い点が10項目以上上げられない
・仕事場が汚い
・何かこう最近優しい人ばかりが出世する
・お客様へのあいさつがしっかりとできていない
・報告・連絡・相談のスピードが遅い
・具体的な指示ができていない
・社員同士、お客様に対しても関心度が低い
・時間対効果や、費用対効果を考えているか

 多くの会社に顔を出してみて思うことは、人間の能力にはそれほど大きな差はないということです。
問題はやる気のある社員をいかに作っていくかです。
そしてそれをゆだねられているのが経営幹部クラス=マネージャーですね。
成果を出すということは、強い社員を作っていくことであり、組織や人を動かしていくことがマネージャーに求められるといっていいでしょう。

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 残念ながら現在の日本人のやる気度は危惧するほど低いものです。
100人中なんと6名しかやる気のある人はいないというデータが存在します。(アメリカの調査会社ギャラップより)
世界の139か国中なんと132位です。(愕然とします)
つまりは社員さんの力を十分に発揮できればそれだけで会社は自然と業績向上になってくるはずだと確信しています。
モチベーションを挙げていくためには一人一人の社員さんたちに対して感情指数の高い接し方をしていくことが求められます。

 会社は生命体、いつまでも長続きはしません。
経営幹部=マネージャーたちの意識が高い会社こそが勝ち残っていきます。
自分が経営者という立場に立ってしっかりと舵を取っていきたいものです。