かつてありがたいことに随分とたくさんの分譲地を販売させていただきました。
積水ハウスの支店長時代には500区画近い分譲地も手がけましたし、他の住宅会社(大手メーカーから地域のビルダー)とコラボレーションで販売した分譲地もあります。
販売には少し時間を要しましたが、東京都心に21区画すべて1億円以上という高級な土地販売も経験しました。
逆に当初、碁盤の目の形だった分譲地を高低差をつけて曲線の多い分譲地にして販売して1日で100区画完売(しかも抽選で)なんていう嬉しいことも経験しました。

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 そんな中で僕が常に重要視していたことがあります。
一つには土地を購入するときに生活環境を重要視したことです。
分譲地をお買い上げになるお客様は周辺の環境も含めて検討されます。
単なる「モノ」売りでなく「コト」を販売するということです。
可能な限り分譲地の付加価値を高めるための工夫をしたように振り返ります。

 実は何よりも重要視したのは環境でした。
人が生活をする場合に生活に不可欠な
1、交通(電車・バスの便)
2、教育機関(幼稚園・保育園から小学校・中学校)
3、公共施設(金融機関、市役所・郵便局)
4、ショッピング&フード(スーパー、レストラン・コンビニなど)
5、医療施設(総合病院、各種専門病院)を意識しました。

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 そういうことで分譲地のリーフレットを作成する際はハードのみならずソフトを重要視しました。
 周辺の喫茶店やパン屋さん、レストランや小物販売、雑貨屋さん、公園や本屋さん、スポーツジムや花屋さん・・・その町に暮らしてみて楽しい、面白い、生活に張りがあるように、充実した毎日が遅れますように、分譲地を購入されたお客様のご家族が「ああ、この街に住んでよかった、この分譲地を選択してよかった、後悔しなかった、幸せです」
そんな風に感じて頂けるなら販売する側としても仕事冥利につきるといえるのではないかと考えます。

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 今日は顧問会社の分譲地販売のお手伝いをしています。
どちらかといえばこの会社は注文住宅で仕事をやってきましたが、ここへきて分譲を手掛ける余裕も出てきました。
 益々の地域密着、地域での貢献を経営者も考えておられるようです。

 「街を作っていく」という気持ちで分譲地つくりが始めています。
「街」には子供たちの笑顔があふれ、散歩する人やジョギングする人の姿もあります。
住まいづくりは幸せづくり、このエリアに生まれ、この場所で育ち、この地を大切にしてこられたこの住宅会社の真摯な住まい作りの在り方が僕の心を揺り動かしています。

 1日かかって分譲地のリーフレットを作成しました。
このリーフレットを手に取って分譲地を検討されるお客様の姿が目に浮かぶようです。

 街の景色を素敵な色に塗っていきたいものです。

注 ブログ内の分譲地の写真はかつて販売した九州の顧問会社の好事例です。(参考)