サッカーJリーグに今年参戦する横浜Cがロッソ熊本とプレシーズンマッチを行い後半ロスタイムに決勝点を挙げ勝利した。ラストプレーとなったコーナーキックに合わせてゴール前の密集を抜け出してヘディングシュートを決めたのは2月26日に40歳の誕生日を迎える三浦和良だった。この1点にスタジアムが大いに沸いたという。その動きは体の切れも良く、運動量は豊富で決してチームメイトに見劣りはしない。日本のサッカー界の草分け的存在が今も熱い闘志をもって活躍している姿は見ていて気持ちいいし我々にも大いに励みになるといって過言ではない。
 一方野球界では巨人軍を退団した桑田真澄がアメリカ大リーグパイレーツとマイナー契約し、キャンプ地のフロリダに入った。清原とともにPL学園で活躍。かつての甲子園のヒーローは38歳になった今も野球への情熱を捨て切っていない。この世界では遅すぎる挑戦だろうが、チャレンジする喜びを感じているようにもみえる。「いいことも悪いことも嫌なこともあるだろうけどそんなことは最初からわかっている。そこから何かを学んでいく」と語る彼の表情は人生を明らかに楽しんでいるように映る。
 社員研修で40歳代、50歳代のベテラン社員の活性化の相談を受ける。労働人口の減少もあり65歳までの定年延長の日も近い。男性の平均寿命は79歳である。「なあに、まだまだこれからだよ」と闘志を前面に進んでいく勇気を捨て去ってはいないだろうか。生きていることは素晴らしいこと、生きていくことは価値あること。目立たなくともコツコツと自分の道を懸命に歩いて行けばきっといいことにも出会えるに違いない。しっかりとした目的を持ち、熱い気持ちだけは消さないで生きていきたい。