新築住宅着工戸数が年々減少しています。
10年後には60万戸が現実となっています。
そうなると全国に3万5千社ある住宅会社は約3割が淘汰されてくるとも予想されます。

 反面、毎年需要が伸びているのがリフォームです。
住友不動産が2013年度ではトップですが1300億円ほどの売り上げと10年前のトップ企業から4倍近い業績アップです。

 11年前住宅コンサルタントとして独立した当時、講演やセミナーのたびにリフォーム事業への参画を促してきました。
 そういった中で寂しい現実が存在します。
何かというとお客様が自分が実際に建てた住宅会社に工事を依頼している人がたったの13、4%という事実です。
別の工務店や住宅会社に依頼している人が49.9%、水道や電気などの専門工事業者に依頼しているのが12,7%なんですね。
この実態には正直驚きます。

住宅産業はかつて「売り逃げ産業」と呼ばれました。
今後の厳しい住宅業界を考えると、そういった企業姿勢を真摯に改めて、いかにOBである顧客をサポーターにするかが企業の生き残りの大きなポイントといえますね。
 しっかりとOBのお客様たちに関心を持ち続けていくことこそ住宅会社の一番の生き残り手法だと思えてなりません。

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 この日、リフォームに力をいれてらっしゃる会社のショールームに顔を出しました。
そこにもまた顧客視線である会社とそうでない会社が存在しています。
見学した会社は気持ちのよい応対が印象的でした。(嬉しいですね)

 感動をお客様と一緒に味わっていくことこそが、私たちの何よりの使命であり、そこに私たちの生き残りのヒントが存在しているように思えてなりません。
顧客目線を忘れないことが何より大切ですね。