仙台から車で1時間、今回の震災で最も大きな被災地でもある石巻市に入りました。
被災から2カ月たった今も悲惨な状況が目に飛び込んできました。

 依然として車が横転したままの状態です。
お墓までが転がっています
数限りなく瓦礫で散らかっています
 そんな中ボランティアの人たちが、また自衛隊の方々が頑張っておられる姿に好感が持てました。

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 同行した2人はすでに何度か石巻に来ていましたが、これでも随分と整理されてきたということでした。
以前は街全体を異臭が覆っていたそうです。
現在も所によっては異臭が漂いつい鼻を押さえたくなってしまうこともありました。

 悲しかったのは従来のサッカー場の一部が簡易の墓地になっていたことでした。
被災されて命を落とされた方の遺体が眠っているのでしょう。
それぞれに献花されていましたが、つい自然に合掌せざるを得ませんでした。

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 少しずつですが街は以前の状況を取り戻しつつはあります。
それにしても何時までこの状態が続くのでしょうか。
全く見当がつきません。

 住宅は意外に新しいものは壊れずに残っている感じがしました。
地震の被害(揺れ)で崩壊したものというより、津波の影響が本当に大きかったといってよいでしょう。また地盤の強弱が被害に影響したともいえるでしょう。

 積水ハウスのアパートが建っていました。
津波の水が襲った1階は内部が崩壊していましたが、2階は普通の状態でした。
阪神の時もそうでしたが、プレハブは意外と被害が少ないようでした。
また新築して間もないものは残っている感じもしました。
ふと見上げた2階の部屋から親に抱かれたお子さんが手を振ってくれました。
無事だったのでしょう。
なにか一服の清涼剤のような、希望を見つけたような気分になりました。

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 この奥にはもっと被害を受けた南三陸町が存在します。
もっと悲惨な状態が残っているということです。

「百聞は一見にしかず」被災地を訪れて、自分のこの目で確認して、あらためて地震の怖さ、自然災害のすごさを実感しました。

「頑張ろう!石巻、頑張ろう!宮城、頑張ろう!東北、そして頑張ろう!日本」
いつまた我々の近辺でも起きるであろう地震の恐怖、真剣に立ち向かおうと考えざるをいえません。