多くの人間達に頭を小突かれ身体を蹴飛ばされとはいっても、これは決して皆からリンチを受けているのでも勿論いじめでもなく、 つまりはサヨナラホーマーを打って劇的にチームに勝利を呼び込んだホームインの出来事。
ヤンキースの野球を見ていて思うのは試合前の監督と選手とのおふざけともいえるコミュニケーション方法の儀式。四球を選んだりナイスキャッチや犠牲フライなど勝利に貢献するであろう味方の選手のプレーにはお互いがボディタッチをしてその行為を称えあう。そんな行為は戦う選手のモチベーションを上げるに違いない。我々の職場も戦いの場の筈。「いってきまーす」と言えば「いってらっしゃい、頑張って」の仲間の声で会社を出て行き、「ただいま帰りました」と帰社すれば「お帰りなさーい、ご苦労様」で慰労する。時には「やったぁ、契約決まりましたぁ」と元気な声を発すれば「おめでとう!」「すごいじゃないか」と皆の笑顔が迎えてくれる。中には頭を小突きに来る奴もいる。自然発生的にパチッパチッパチッ・・・と拍手が起こる。
  人は論理でなく感情で動くもの。部下をやる気にする事こそ上司の勤めだとしたら朝礼や会議、みんなの前で社員を褒めることを徹底してみたい。意外や意外、営業社員は単純細胞が多い?のか活き活き笑顔で頑張ってしまうもの。叱る時は1対1でアドバイスしてあげればいい。営業一人の喜びを社員みんなの喜びに変えること。ちょっとした工夫が心地よい社内の雰囲気を作り社員満足度を上げていく。社員満足の高い会社は間違いなく業績がいいといっていい。そうして顧客満足度も高い。上司や社員のささやかな工夫で気持ちの良い社内環境を作っていきたい。