関東からの来客があって長良川の鵜飼を一緒に鑑賞しました。
夕暮れとなり暗くなり始めた長良川の河畔にこの日は50隻ほど(満員です)の観覧船が並びました。

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 この鵜飼い、何と1300年の伝統があるそうです。
・・・・ということは645年が大化の改新ですから710年と言うと平城京あたりでしょうか?(凄いですね。)
信長や家康など時の権力者に保護され続け、鵜匠の数は6人と減少してはいますが岐阜の夏の風物詩として欠かせないものとなっています。5月11日から10月15日まで5カ月近く開催されているのも驚きです。
 また鵜匠さんたちは何と宮内庁に属してらっしゃるのですね。

 松尾芭蕉は岐阜を訪れたおりに「面白うてやがて悲しき鵜舟かな」という句を残しています。またチャールズ・チャップリンは2度にわたって鵜飼いを見物しすばらしいと絶賛したと言います。

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 伝統の鵜飼いは現在のように数多くのレジャーが存在する状況の我々の眼から眺めるとゆったりとして刺激的ではありませんが、幽玄で趣のあるものでした。

 戦国ロマンを感じさせる金華山を頭上に見て、長良川に赤々と燃えるかがり火が千古の昔にあたかもタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれたのでした。