2007年 01月の記事

January 2007
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
2007年1月31日、初めてのビジネス書が出版されました。是非皆さんに読んでいただきたい本です。ちょうど会社を辞めて4ヶ月ほど空白の時間がありましたがその時期にしたためておいたものがいきてきました。 とはいうもののその後の独立でいろんな企業から学ばせていただいた事も掲載されています。
  予想外かもしれませんが縁あってソフトバンクさんから出版の運びとなりました。本のタイトルは『すごい部隊のつくり方』といいます。部隊と書いてチームと呼ばせます。タイトルについては出版社の意向が入っています。本のカバーは真っ赤で僕のイメージ「情熱コンサルタント」をイメージしたつもりです。積水ハウス時代の成功体験を基軸にその後の研修や講演、顧問、セミナーの経験を文章にしてみました。ぜひとも営業関係者を中心に読んでいただきたく思います。特に部下を持ってらっしゃるリーダー以上の方々に向けての発信です。決して難しい内容ではありません。簡単なことが業績アップにつながっていくんです・・・ということを書かせていただきました。皆さんの日常活動のヒントになれば幸いに思います。
  200ページで値段は1365円です。初版5000部発行です。アマゾンでもご購入可能です。よろしくお願い致します。
CS(顧客満足)運動を企業として取り組むのは「目的」ですか、それとも「手段」ですかと講演等で質問する。すると決まって意見が分かれる。企業は営利を目的としており、慈善事業をしている訳ではなく答えは「手段」の筈だ。
  最近いろんな業種のCSアンケートを目にする事が多いが不思議と内容を見るだけでその会社の企業姿勢が伝わってくるものだ。依然として「アンケートに答えてください」というパターンで始まるものが多いがこの種のアンケートは一般的に顧客の立場を汲んでいないものが多いように思う。逆に「アドバイスをいただけませんか」という姿勢のものは内容も含め好感が持てるものが多い。
  マークセンス方式で評価を塗りつぶすものは企業のデータには取りやすいのだろうが顧客の眼にはどう映るだろう。「輝いている社員はいましたか」というような職場で働く社員の対応を問うものはES(従業員満足)に絡んでいて面白い。会社によってはOB顧客に対して100%のアンケート回収を義務化しているところもあるが企業の自己満足ではと首をひねってしまう。無理強いはNGであり60%取れれば十分ではないか。そんな中で真剣に顧客の声を聞き、すぐさま日常の仕事に生かそうとしているアンケートに出会うとほっとする。
  大手スーパーI社のアンケートは日付があり表部分に書かれた顧客の声が会社に届くと、裏面に上長のチェックがあって担当者へそして顧客にリターンされる。アンケートを使ってスピーディに顧客へ会社としての答えを出す姿勢はさすがだ。顧客第一主義の時代。顧客満足アンケートは今後もますます重要視されるべきではないか。顧客と会社がWIN、WINの関係になる為にも質の高いアンケートの実施を期待してやまない。
カテゴリー:スポーツ
author: Masahiko Kato
僕が住宅展示場の店長、つまりプレイングマネージャー時代の事。当時、毎年支店には新人が毎年数名入社してきた。恒例で新入社員歓迎会が開催されその中にA君という社員もいた。先輩社員が喜ぶ事を芸にして披露しA君はサービス精神が人一倍旺盛に見えた。僕にとって彼は営業としての大切なものを持っているという第一印象だった。ところがその後の彼の営業成績はパッとしない。1年に1~2棟の契約実績で、良い結果が出ないからどうしても直属の上長からの信頼が薄く、結局は人事の度に転勤対象となって次から次へと異動していた。

 彼が入社5年ほど経過して僕の店に入ってきた。その時僕は彼のダメ社員というレッテルを売れる営業にイメージチェンジさせようと思った。ところが懸命に仕事の一部始終をOJTの中で教えているつもりが実績に結びつかない。新人の時の印象は間違いだったのかと自分を疑いつつもあった。1年半あまりが経過して契約は半期に1棟状態が続いた。上司である支店長から僕にA君を異動させたいとの人事の話があった。業績が上がらないという理由からである。「申し訳ありません、せめてもう半年だけ僕の店に置いて下さい。必ず一人前にします。」新組織の人事表は既に刷り上っていたが無理を承知で支店長に懇願した。支店長は心の広い方だった。熱意は通じた。「わかった、やってみろ」と言って下さった。A君に事実を話した。「約束してくれ。必ず結果を出すんだ。」結果、何と翌月A君は5.5棟の契約を取って当月の支店NO1の実績を出した。支店長が「君の言う事を聞いて良かった」と僕に握手を求めた。この事がきっかけとなってその後A君はトップ営業マンへと変身していった。売れる為のきっかけは誰にでもある様に思う。
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
とにかく早い。1年という時間の流れである。物理的には時間の経過は毎年同じである筈なのに自分の中での1年という時間は年々早くなっていく。時代の影響もあり多忙なせいもあるかもしれない。以前は正月というと1月15日あたりまでをさしていたように思う。ところが徐々に正月が短くなってきた。現在、おそらく1月も7日を過ぎると「明けましておめでとうございます。」と挨拶をする人はなんとなくぎこちなさを感じるのではないか。つまり現在のお正月は7日までもたない。車にしめ飾りをつける人もほとんど見なくなった。正月が短くなってきている。
 ところで「おめでとうございます。」とはなんだろう。何が一体おめでたいのか。おめでたいのは新年を迎えて心が新たになるからであり、新しい年を「節」として捉え新しい目標を掲げるからに違いない。2007年、新しい年に是非今年の具体的自己目標を掲げたい。
 高度成長期「働き蜂」と言われ世界の各国から批判もされた日本人はいつのまにか勤労意欲が世界の先進国中最低と言われるようになってしまった。明確な目的意識の無さはモチベーションの低下に繋がる。いろんな業界のコンサルを経験して、住宅業界は他業界と比べてつくづく恵まれているなと感じる。いわゆる「仕事の遣り甲斐」が違う。この仕事は顧客の眼を見つめて商談し、顧客と共に家の完成の歓びを分かち合う事が出来る。モチベーションを高く持ち続けられるすばらしい仕事だ。住宅はクレーム産業と言われる。クレームは顧客の期待から来るものであり、つまりは顧客の期待度が高い業界という事だ。他業界よりもっと顧客満足度の高い業界を目指したいものだ。
カテゴリー:General
author: Masahiko Kato
皆様明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。早いもので積水ハウスを退社してあと2ヶ月で3年です。皆様のお陰で順調に忙しくさせていただいております。本当にありがたいことです。
 一昨年の7月から多忙になり昨年の11月まで随分と身体を酷使しました。無理はいけません。どうやら私も普通の人間のようです。昨年暮れに咳がひどくなり仕事をしていても咳き込んでしまう状態が続きました。過労のようです。正月前に行きつけの医院にいき薬を頂いて多少はおさまりました。このお医者さん「医者の不養生」なのか病気になってしまい他の病院からお手伝いの先生が来てみえる状態です。早く元気になって欲しいものです。
 さて今年の仕事はどうなるのかなあなどと正月に考えていました。今年もまたPHP研究所の『仕事の指針・心の座標軸』に取り上げられ執筆しました。一日1ページで書かれた本ですが、執筆したビジネス界の代表者365人の方々の中で間違いなく一番小さい会社だと思います。謙遜でなく事実です。先月は中小企業専門誌「商工にっぽん」に取材され4頁ほど掲載されました。そして今着々と進んでいるのがソフトバンク社からの私の最初のビジネス本です。順調なら今月末には出来上がる予定です。タイトルは『すごい部隊のつくり方』といいます。200ページで1300円です。全国で5000部発行されます。部隊と書いてチームと呼ばせます。発行予定は今月末か来月早々の予定です。ご期待下さい。(是非、書店でご購入ください)現実的かつ具体的な業績の上げ方が55のポイントとして列記されています。どのくらい売れるのか心配ですが住宅業界の方には特に参考になると思いますし、営業や企業のリーダーやマネージャーの方にお勧めです。
 そんな訳で期待もありますが、自営業者は不安も付きまとうものです。頑張って昨年を超えたく思いますが、そうなると人が要ります。人件費の件も有り迷っています。いずれにしても、何といいましても皆様の支持、声援が頼りです。どうかこの1年昨年同様によろしくお願い申し上げます。
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
仕事とはいえ旅人のようにこの1年いろんなところへ出かけさせて頂きました。北は盛岡から南は鹿児島まで。各地のタクシーに乗るだけで運転手さんの態度や話し方でそのエリアの特性を感じたりもします。「ああ、ここは人情味のある地域だなあ」いつのまにか我々がどこかへ片付けてしまった人の心の温かみに触れることもあります。とはいうものの自分から声を掛けてくるタクシーの運転手さんって意外に少ないですね。「お客さんどこまでですか?」の一声は当たり前だと思うのですが・・・。ある都市でタクシーに乗ってからお金を払って降りる時まで運転手さんの口から一言もなかったことがありました。タクシー業界の厳しさもあるのでしょうが・・・。どんな理由があったのか解りませんが乗ったこちらまで淋しい気持ちになりました。また、大都市で電車に乗ったときなど一つ一つの駅に着くたび人が言葉もかけずに強引に電車から降りていき、また乗ってもきます。「すみません、降ります。」の一声があるのとないのでは随分と違うのではと思うことがよくあります。日本人はいつからこんなに寡黙になってしまったのでしょうか。まさに『個』の時代になってきた印象があります。よく講演の席で聴いてくださっている方に向かってこんな質問をします。「皆さんの会社は『集合体』ですか、それとも『組織』ですか」と。本来、会社は『組織』の筈・・・。ところが手を上げる人はよく解らないという人が半分以上いたりします。本音だと思います。本当によくわかっていないのです。『組織』とはそこに集う仲間が同じ目的に向かってお互いに協力し合い、気持ちを一つにして進んでいこうとする集団と判断しています。・・・ということは皆さんの会社は組織になってはいないのか・・・と心配になったりします。組織を活性化させる為のとっておきの方法、それはコミュニケーションです。コミュニケーションが高い組織ほど塊の度合いが強くて業績がいいものです。家の契約も顧客とのコミュニケーションが出来てのこと。コミュニケーションが高くなればなるほどに契約に近づくということです。コミュニケーションの度合いを上げようとするならばまずはスポーツでも飲み会でもいいのですがそんな些細な事から始めたらと思います。業績の出ていない会社ほどこういう事が縁遠くなっていたりします。またセクション間での壁が高い会社も留意したいものです。「営業」と「現場」、あるいは「設計」、「総務」・・・セクショナリズムに陥ることなく各部門間の「心のキャッチボール」が出来ている企業は強い会社といえます。そして風通しが良いか否かは大きく会社の業績を左右します。日頃から朝の挨拶、社員一人ひとりのお互いの声掛け運動は重要視したいものです。業績の良い会社はそこに働く社員一人ひとりに活気があるものです。顧客満足度を高めようとするならば顧客とのコミュニケーションを強化することだろうと思います。また従業員満足と顧客満足とはきっても切れない関係にあると思います。従業員満足の高い会社は業績が良いと言って過言でありません。管理者の仕事で心掛けたい事、それはコミュニケーションの良い環境づくりです。いつも新鮮な風が流れている職場環境を心がけたいものです。