前サッカー日本代表監督イビチャ・オシムというとついつい厳しさをイメージする。
試合後の会見でも選手をほめることは無かったような記憶がある。

 確かにオシムは技術的なミス、不注意によるミス、慌ててしまってのミスなどについて非常に厳しかったように思われる。
だが選手の積極的なプレーでのミスについては「ナイストライ」「再度チャレンジを!」と励ました。

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 かつて僕も部下の失敗に関して厳しい時代があった。
「バカ野郎!」と大声を出すことも頻繁だった。
 そんな僕も会議の席では「積極的な失敗は許す。どんどんやってこい」と発言していた。
積極的な失敗をした部下に対して叱りはしたものの心のどこかでチャレンジした勇気をたたえていたのも事実だった。
そして、そんな部下に対しての評価はあえて高くしていた。

 失敗を恐れず、新しい発想で前向きにトライする姿勢は何事にも代えがたいもの・・・。

 オシムは選手の積極果敢なプレイが成功すると「ブラーボ」と口にした。
自らの成長はチャレンジから生まれてくることを彼は熟知していたのに違いない。