新しく入社された社員さんにお聞きしました。
「会社には寿命がありますか?」
一部には「ありません」との声も聞こえました。
自分が入社した会社は永遠と思われているのかもしれません。

2021年のデータですが日本企業の平均年齢はというと34年となっています。
最長は製造業の42年、最短は情報通信業の23年という事だそうです。
もっというと日本の企業総数が157万社、その中で100年以上存続している企業は4559社、全体の0.29%です。
これは1000社に3社という割合です。

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世界で一番早く企業となったのが、ご存じでしょうか・・・?
日本の企業ですね。
「金剛組」さんです。
大坂市天王寺に本社を置く建設会社です。
なんと飛鳥時代578年に創業と言いますから歴史ある超すごーい会社です。
聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工のうちの一人、金剛重光が創業したとのことです。
1955年には株式会社化、2005年からは高松建設の子会社となって新・金剛組が設立されて現在に至っています。

最近はM&Aも増えてきています。
皆さんにこのブログでも紹介しましたが、かつて僕が積水ハウスの東京の支店長時代に社員さんだった中村悟君は起業して『M&Aキャピタルパートナーズ』を立ち上げました。
今では資本金29億円、東証一部上場企業であり、社員数も200名を超えて、なんといっても社員の年収の全国トップの会社を作りました。

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サラリーマン時代、情熱家だった中村君は当時の上司である私に笑顔を見せながら「支店長いつも熱いですね!」と声を掛けてくれたものです。
そして熱かった僕に輪を掛けて情熱家だった彼は皆が羨望する素晴らしい企業を構築しました。
まさに夢の実現でした。
彼の透徹した時代を読んでの決断が成功裡となったわけです。
テレビでは「ガイヤの夜明け」や「カンブリア宮殿」にCMが流れています。
ご存じでしょうか?
ライオン社長が登場するあの会社です。

仕事がら経営状況が厳しい企業様も存在します。
かつて四国の企業様でしたが、社長から「すぐ飛んできてくれませんか、会社の危機なんです」とのご依頼があって、すぐに出向いたことがあります。
その日の夜に社長と面談、翌日には社員さんを集めて頂き「変化」の必要性をお話ししました。
「変化」に対して一番抵抗されたのは社長でしたが、しっかりと会社の方向性を示し、徐々に会社が黒字転換していき現在も社長はお変わりになりましたが会社は順調に経営してらっしゃいます。

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かのダーウィンが『進化論』の中で語りました。
強いものでなく、賢いものでもなく、変化するものだけが生き残ると。
毎月仕事先に顔を出しては「変化」の必要性をお話しさせて頂きます。

変化こそ常道である。
一人一人に与えられた日々の仕事に少しであってもいい、変化をしていく事が不可欠だと考えます。
色々と切磋していると、そこには工夫が生まれてくるものです。
工夫は改善を生み、改善が大きな改革にもつながっていきもします。
世の中がスピードを持って毎日大きく変化しているわけですから、ある種「変化」していく事は当たり前に必要だと言えるでしょう。

人は実は変わらない事が一番楽です。
何も変わっていかない事はエネルギーの消費も少なくて済むかもしれません。
・・・そういう気持ちを払拭して「変わっていく」ことを推奨します。

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「思ったことを言う。言ったことを実行する。やり始めたことはやり抜く」
会社にも私達人間と同様に生命が宿っています。
いつも前を向いて変化していきたいものです。