このブログを書いているちょうど今日本シリーズ第7戦が行われています。
戦前から今回のシリーズは接戦になるとの予想でした。
中盤5回を終わって6対0、タイガースがリードしている状況です。
関西勢通しの戦い、第7戦はオリックスの本拠地京セラドーム大阪なのですが、さながらここが甲子園であるような雰囲気になっています。

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阪神のファンが盛り上がるたびに歌われる歌が「六甲おろし」
♪六甲おろしに颯爽と、蒼天かける日輪の・・・フレーフレッフレッフレー
不思議ですがこういった歌は否応なく戦う選手のモチベーション・アップに影響するように思われます。
プロ野球12球団のうち、特に阪神はチームとファンが一体化している感があります。
阪神というチームは圧倒的な人気がありながら、日本シリーズで優勝したことは1985年の1回きり、それでいて熱いファンが多い事に何か特別なものを感じます。

ちなみに僕はプロ野球で特別に贔屓している球団はありません。
申し訳ないのですが地元中日でもなく、巨人でもありません。
但しスポーツ観戦は大好きです。
こと野球に関しては大学野球、高校野球の熱狂的ファンではありますがプロ野球は個人的に好きな選手はいますが球団のファンではありません。
阪神ファンの方々を見るにつけそのチーム愛を羨ましいと思うことがあります。

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時々会社を野球チームに例える事があります。
いろんな会社に顔を出す度に「皆さん方の会社は組織になっていますか?」と質問をさせてもらうことがあります。
返ってくる答えは「もちろんですよ」と答えられる会社はごく一部で「まだまだ組織になり切ってはいません」という会社がほとんどです。
「組織」と「集合体」の違いは何ですか?
そもそも「組織」とはどういう意味ですか?
…などとお聞きする事もあります。
中々すぐには答が出ないのですが・・・。
「組織」とはそこに集う人たちが同じ目的を持ち、その目的に対してお互いに協力しながら目的を達成しようとする集団を指すと思います。

ご存じの様に 野球は「チーム」です。
決してグループでありません。
そしてチームは「組織」であると言って間違いありません。

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かつてサラリーマン時代、社員全員が集まった折に決まって歌う歌がありました。
あの加山雄三さんと谷村新司さんの共同作品「サライ」でした。
みんなが肩を組み腕を取りあの長い歌を合唱しました。
そこにはみんなが一つになっている一体感がありました。
みんなが仲間だという連帯意識がありました。
だからこそ業績もよかったのではなかったと思います。
何か今聞こえてくる「六甲おろし」があの時の「サライ」とダブります。

顧問先やセミナー先、研修先の企業の多くが問題点を持っています。
課題があるからこそ研修も行われると言ってよいかもしれません。
「集合体」を「組織」に変えていく、「グループ」を「チーム」に変化させていく、そんな努力を自分なりに実行しているつもりです。
「集合体」が「組織」に形を変えた時、社員のやる気が喚起され、生産性が上がっていくと信じてやみません。

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どうやら阪神タイガーズが日本一を決めたようです。
阪神ファンの皆さん、「おめでとうございます」
素晴らしい活躍でした。
本当に強いチームでした。
今年の12球団のうち阪神タイガーズが一番監督を始め選手たちの塊度が強かったのではないでしょうか?
もちろん岡田監督の采配もさることながら、「個」よりも「チーム」を重んじた「組織」としての力を発揮していたように思われてなりません。