コロナの影響も大きいとは思いますが、ここのところ各企業の営業力が随分と落ちてきていると感じています。(残念です)
SNSの影響も大きいと感じていますが、何度も何度もお客様とお会いして商談を少しづつ進めていくというパターンは(もちろん定番ではあるのですが)影が薄くなってきている様に感じます。
売れないと嘆く経営者が数多くおられます。
M&Aで会社を売却される企業も多々ありますね。

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私達が従事する住宅業界はかつては人間力で勝負する(契約を取得する)業界だったような気がしてなりません。
僕も新人の頃は会社から車を使っての活動も許可が出てなくてお客様からの信頼を得る為に、歩いて稼ぐことに専念してもいました。
人は知らない会社から、知らない営業から通常は家を購入したりしません。
知っている会社だから安心できる、知っている営業だから心配ないという気持ちがあって事を進めていこうと考えるものです。
ですから何度も何度もお客様とお会いして人間関係作りをして「信頼」関係が出来上がってきてスムースな契約が成立したのです。
僕も苦労もしましたから契約した直後などは大喜びでした。
人は相対的にできていますね。
「苦労した分だけは歓喜できる」ようにできています。

苦労を重ねて成約に至る時に住宅営業の歓びを感じました。
素晴らしい仕事だと感じる様になりました。
住まいが竣工してお客様の幸せなお顔を拝見して住宅営業の仕事に就いた感動を味わったものです。
そういった感動を味わいたいがために大変さを克服しようとしていました。

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人間が幸せになろうとするときの第一歩は人に関心を持つ事ではと思っています。
よく言われるマザーテレサさんの「愛情の反対は無関心」ですね。
お客様に関心を持つとお客様も喜んでくださるものです。

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恋愛をしない、結婚をしない、そんな若者が増えています。
面倒くさいのでしょうか。
おそらくは恋愛のすばらしさ、結婚の幸福度を味わっていないからだと思われます。
企業にあっても社員さんの定着率が低いと言われます。
面白くない、仕事が大変・・・ですから辞めたくなってしまうわけです。
企業経営者に求められることはというと、やる気のある社員を創る事でしょうか。
その為には、楽しい会社を創る、仕事を早く覚えてもらう、契約の歓びを味わってもらう事です。
その為には社員さんに仕事の喜びを味わってもらうように仕向ける事ですね。

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手前味噌ですが僕は新入社員を上手く育ててきたと感じています。
だからこそ『住宅業界の新入社員が1年でトップ営業になる方法』という著書も書くことが出来たように振り返ります。
今、多くの当時の新人さん達が数多く大活躍中です。
もっと言えば「自己実現」していると感じます。
新人の時、多少は厳しかったかもしれませんが仕事の歓びを知ってもらえるようにアドバイスしたことや、一緒になって苦労したこと、多くのチャレンジをしたことが大きく影響しているように思えてなりません。

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住宅業界はとても遣り甲斐のある仕事です。
どうか、この住宅業界のすばらしさを社員さん達に教えて欲しいと希望します。