私達が仕事にしている住宅業界は地域密着産業です。
かつては今のように住宅メーカーなるものは存在しませんでした。
地縁関係や、血縁関係で人(大工さん)を頼って家づくりをお願いしていました。

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もちろんそこには基本として信頼関係が存在していたわけです。
今も住宅はエリアによって断熱性のレベルが違ったりもしますし、エリアでの特徴が多くみられます。
例えば北海道では屋根に瓦が乗っている家はまず見かけませんね。
例外でかつて魚のニシンが大量に捕れて、そこで作られた全国の推を選りすぐってつくられた「ニシン御殿」があるぐらいです。
「ニシン御殿」には確かに屋根に瓦が乗っているのをこの目で見たことがあります。

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また富山県で仕事をした時に富山県の人は家を建てるとようやく一人前になったと周囲に認められるという話をお聴きしたこともあります。
切妻屋根の多いエリア、寄棟が多い地域、フラット屋根が多い場所、玄関が2か所あるエリア(寒冷地)都市部に行けば高層の建物が多いし、田舎のエリアには平屋が多いなどいろいろと特性があります。

今日お話ししたいことは何かと言いますと、住宅会社が自分たちのエリアで仕事をしている同業他社の事をよく知らないという事です。
これはもう全国各地に顔を出しての教訓というか実感でもあります。
是非、自分たちのエリアで頑張っている(業績を上げている)住宅会社の真似をすることをお勧めいたします。
真似をするということは、真似る=学ぶに繋がっています。
学ぶことの原点は真似をするという事と考えていただいて良いと考えます。

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真似をすることは恥ではありません。
そして勝ち組企業の真似をすれば同じような成果が出てくるはずです。
そういった中からまた自分たち独自のオリジナルな工夫を展開していく事が大切だと考えます。
お互いがそういったことを実行する事でシナジー効果も出てきます。
現実に地域の工務店さん達は遅かれ早かれ住宅メーカーの真似をしてきました。
又現在は多くの工務店さん達がノウハウを求めてフランチャイズに加盟もしています。
良いものは真似る、そういった創意工夫の中から自分たちが得意にできるものは何かを学んで会社のカラーにしていく事も必要ではとつくづく感じています。

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まずは、今の時代、どの会社にもホームページがありますからホームページで他社の動向を把握する、他社の分譲住宅を見学する、展示場を見学する、見学会に顔を出してみる…など実行されてはいかがでしょう。
あまりにというと言い過ぎかもしれませんが、厳しさを増す業界の中を垣間見るにつれ「学ぶ」姿勢に欠けているという感がしてなりません。

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よく言われる「ダーウィンの進化論」ではありませんが、変化の重要性も本当に必要だとも感じています。