企業研修の折に受講者の皆さんに自己分析をしてもらうことがあります。
これ、エゴグラムと呼びます。
自分の姿は自分では気づかない事が多いものですね。
一般に、こういった場合心理学を応用するのですが、出てきた結果を見てみると、不思議ですが当たっていることが多い事に気づきます。(驚くことが多いです)
もちろん自分で自分の正直な気持ちを診断した結果に対しての回答ですから、当たり前の結果が出てくるのではありますが・・・。

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エゴグラムによりますと、人間の心には大きく分けて5つの心が存在するそうです。
1、批判的な親(CP)
2、養護的な親(NP)
3、おとな(A)
4、自由奔放な子供(FC)
5、順応な子供(AC)


各々肯定的側面と、否定的側面があるわけですが、このテストを受ける事によって「あなたはこうすると良い」という良いアドバイスをもらう事が出来ます。
人は他人からのアドバイスに対してはなかなか動じにくいものなのですが、研修に使うエゴグラムの自己分析データに関しては意外かもしれませんが、「なるほど」とうなづいて素直に従う人が多いように思います。

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例えば、ある方の分析評価、参考例です。
「人の評価が気になるなら、やる事をやらなくては」
あなたはACがとても高いので、周りに合わせたり、人の言うことを素直に聴くことは得意でしょう。
人から良く思われたい気持ちが強いようです。
しかし、CPが低いため自らとる行動はルーズで無責任なところが多くありませんか。
NPも低いため自分から積極的に親切にしたり、相手を思いやったりすることも少ないように思われます。
判断力は普通にあるのですが、少し自主性に欠けているようですね。
あなたは子供っぽいところがありませんか。
何かと人を頼ったり甘えたりしがちでしょう。
このままでは逆の立場に立った時非常に困ります。
まず、小さな親切を心がけるといいでしょう。
人の良いところを褒めたり、気持ちを解ってあげるように努めて下さい。
自分でやると決めたことは最後までやり、約束を守ることも心がけましょう。
ルーズさがなくなり、しっかりしてきたと周囲の評価も上がると思います」

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人の性格は簡単には変えられないものではありますが、そこをあえて「変えていく」ことにチャレンジすることは重要であると思います。

ダーウィンの進化論でも「変化することが生き残る」と説いています。
我々一人ひとりも絶えず変化していく事が重要に考えます。
世の中が大きく変化していく、しかもスピード化していく事を意識すると、私たちが変わっていく事は本来当たり前に実行していかねばならない事なのかもしれませんね。