あの日から早いものですが10年が経過しました。
歴史的な大変な惨事でした。
地震の後、当時の顧問先の埼玉の会社が仙台で仕事を始めることになり、その顧問会社の社長と一緒に石巻を視察しました。

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 阪神・淡路の地震とはまた違って津波の関連の影響の大きさを感じました。
鼻を突く異臭や横転した車や墓石、目を疑う光景に仰天もしました。
多くの方々が犠牲になられたことに対して合掌し、黙祷をいたしました。
 当時のこのブログには、住宅の耐震基準の見直しの必要性がうたってあります。
住宅会社はもっと社会的責任をもって住宅を供給していくことが重要と書きました。

 現在の住宅会社の躯体に対しての性能の変化を見てみると・・・・・
積水ハウス 戸建て住宅における「シーカス」、ネットゼロエネルギー住宅(ZEH)のグリーンファースト・ゼロを軸に展開。
大和ハウス工業 エネルギー吸収型耐力壁「D-ネクスト」木造制震耐力壁「グランデバイス」を開発、また防災配慮住宅など対応を強化。
住友林業 オリジナルのビッグフレーム構法を軸に構造の強さと共に木の様々な魅力や特徴を訴求
旭化成ホームズ 地震に強い建物の提供にとどまらない対応を目指し、被災者の生活復旧サポートを行う体制を整えことを主眼に体制を構築。

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積水化学工業 建物だけでなくインフラも含めた街全体でのレジリエンスを強化、水災害リスクの高まりにも備えている
ミサワホーム 防災・減災、エネルギーの有効利用等の提案強化、自然災害により被災した人を対象に支援価格で提供する復興応援住宅など復旧への貢献を目指す。
パナソニックホームズ 自然災害からお客様の生命・財産・建物を守る体制を導入、災害時も暮らせる安心や災害時の補償サポートを付加。
トヨタホーム 「災害に一番強い家」を導入し災害後の暮らしを重視、車で家に電力を供給できるシステムを発売。
三井ホーム 東日本大震災や阪神・淡路大震災クラスの地震よりもさらに強い揺れにも耐えられかを検証、環境負荷の少ないZFH対応商品の開発の継続。

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 また皆さん最近ご存知でしょうか?
一条工務店の「水に浮く家」も画期的といっていいのかと思います。

 多くの住宅メーカーにあっては、生活者の防災意識向上を頭にして、激甚化する自然災害対応をしっかとやっていくんだという意識ができてきているように感じています。

 我々が提供していく住宅がシェルターとしての役目を果たし、私たちが提供した住まいが、お客様の「安心」「安全」な生活を守るものになっていくことを望んでやみません。

 被災後10年経過しましたが、まだ復興ができたという訳ではないように感じられます。

おそらくはまた近年に我々を襲うであろう自然災害に対して、私達住宅会社は確固とした安全対策をしていきたいものです。