不思議ですね。大都会の雑踏の中に生きていたいという気持ちと、田舎で生まれ育った僕としては山や河という自然の中で心を癒したいという思いとがどこかで交錯しています。

 みんなの中でわいわいやって騒いでいたい自分と一人になって静かに物思いにふけりたい自分が今でも同居しています。
人生の年輪は増幅しても青春の青さを追いかけていたい自分が顔を出すことがあります。

 観光地とならないで今でもひっそりと静かに時を刻むように流れている滝があります。
大好きだった親父が亡くなる前に二人きりで訪ねた場所でもあります。

 まるでそれはリリシズムの世界の中のような、自分の中の心象風景を見るような感もします。
ここでは静かにゆったりと時が流れます。全てを忘れるように・・・。

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