今年も積水ハウスが3月11日・12日と『住まいの参観日』を開催します。
僕にとっては本当に思い出深い、懐かしいイベントです。

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『住まいの参観日』が始まったのはもう30年以上も前のことになります。
 現在の積水ハウスの和田会長が中部営業本部長であったころ、当時僕は愛知県春日井市の積水ハウス春日井店店長でした。
 まだ30代前半で積水ハウスの業績アップに日夜奮闘していたころです。
 プレイングマネージャーとして自ら率先垂範で販売活動をしながら当時の店長は様々な社内の委員会にも属していました。
 僕は名古屋西地区の代表として販売促進委員の一人でした。
とても毎日が忙しかった記憶があります。
それは振り返ると逆に充実していた日々の連続だったということにも値します。

 当時の和田営業本部長(現会長)は我々にのびのびと自由な発想で何か行動してみろと指示されました。
とてもおおらかで寛大な上司でした。
当時の積水ハウスはとてもハードな会社でしたが好きなことをやれるそんな一面もあったのです。
東海地区3県から7名の販売促進委員が選ばれていて積水ハウスの主たるイベントの情報発信がここからなされていたのです。

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 愛知・岐阜・三重の代表である我々販売促進委員が当時こういうものをやってみようと考案したのが積水ハウスのスケールメリットを生かした現場見学会、一般の住宅会社と比べてはるかに建築数が多かった会社の有利さを活用して一気に100所帯以上のお客様の住まいをお見せしようという企画が『住まいの参観日』の誕生でした。

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 当時中日新聞の朝刊に毎日漫画が描かれてあってその漫画が「ほのぼの君」という漫画でした。
佃公彦さんの漫画で、そのほのぼの君をキャラクターとして始まったこともあって最初は『ほのぼの住まいの参観日』というネーミングだったように記憶しています。

 この『住まいの参観日』というネーミングは今考えてもとても良い名前のような気がします。
自画自賛して恐縮ですが、今も多くの方が『住まいの参観日』をご存知です。
これはとても個人的に嬉しいことです。

 3年間、春と秋のメインエベントとして東海地区で開催したことが大きく会社の住宅の受注にも結び付きました。
その後全国的に東海地区に習えということで、その後は全国イベントとなって今日に至っているわけです。

『住まいの参観日』は現場見学会の集大成というものですが、完成見学会のみならず構造見学会、また予約制の入居宅見学会、建築10年目の入居宅見学会、一人現場見学会など、様々な応用手法も考案しました。

 最近はかつてのスケールメリットと比べると規模が小さくなっている感じもして少しさびしさも感じます。
またイベントに対しての工夫にも不足を感じることもあります。
時代変化もあるでしょうし、それに伴ってのお客様の対応も変わってきているのでしょう。
 とはいってもつい時代に即応した何らかの手法を期待してしまいます。

 SNSと連動することや、いろんなコラボレーションも含めて『住まいの参観日』が風化していかないよう、良き住まいを求めるお客様の身近な行事であってほしいと今も願わずにはおられません。