2月14日19時06分松本駅発の特急「しなの24号」は10分遅れで名古屋へ向かいました。僕も仕事を無事終えゆったりと帰路についたつもりでした。

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 ところが雪の影響です。
途中で列車の異常が起こります。
「薮原」駅で列車は立ち往生、全く動かなくなってしまいました。
この時はまだ数時間で動き出すだろうと乗客のみんなが思っていたのではないでしょうか。
ところがその後も全く進展なし、車掌さんがあわただしく動く状態だけが目立ちました。
「気分の悪い人はいませんか」「たばこを吸われたい方は外へどうぞ」「今夜は皆さん名古屋駅で列車の中で寝てもらいます」など・・・。
AM3時半に列車が復旧したというアナウンスがありホッとしたのもつかの間、結局のところは動きません。

 その後の車内の状況です。
まず自販機が飲み物が皆なくなりました。
トイレットペーパーがなくなりました。
その後部分的にトイレの水が出なくなりました。
乗客の中に不安感が広がっていく感じでした。
水分と食べ物がほしくもなります。

 どうやら「木曽福島」と「薮原」駅の間が雪のため通行できないということの様です。
また国道19号線も国道内で雪崩が起きて不通とのこと、バスで乗客を運ぶことも困難とのことでした。
15日11時40分、飲み物とお菓子が配給になり乗客みんなが「薮原」駅改札口で受け取るために並びました。
少しですが乗客に安堵感が漂いました。

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 その後PM4時、おにぎりとお茶が支給されます。
その後PM8時30分、おにぎり弁当とお茶が支給されました。
車内の乗客は皆ぐったり、但し文句を言うような人はいませんでした。
除雪車を読んで雪を取り除く作業をしないとということになったようです。
そして2月16日AM1時ようやく除雪車のお陰で列車が動き出します。
僕は「春日井」駅で降車しましたがもはや3時半という時間になっていました。
何と32時間もの長時間「しなの」の座席にいた勘定になります。

 車掌さんの一生懸命さが目立ちました。
おそらく徹夜の作業で疲れてらっしゃったはずです。「ありがとうございます」
乗客の安全も確保されたようでした。
土曜日の予定は大きく狂いましたが、自然災害の怖さを実感する形になりました。