おかげさまで忙しくさせていただいています。
休日がありません。が、休息はあります。新幹線や列車の中で思わず「ホッ」とする時間が取れます。
僕にとって心休まるとても貴重な嬉しい時間です。

 新幹線の中での車内誌に「ひととき」があります。
巻頭に毎回茶道家の千宗室さんが連載を書かれておられます。
現在も僕自身が住宅業界の新聞に毎月コラムを書いてはいますが、この千さんの文章を目にするといつもその文章力に感心させられます。

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 例えば
「6月も半ばを過ぎると目立ちたりがりの若葉も物の道理に気付いたか、常緑樹の中に溶け込む術を学んだらしい。
書斎の前の小さな庭にも落ち着きが出てきた。
少しばかりけだるい雰囲気を好ましく眺めていたら、照りを増した椿の葉が微かに震えた。
風が渡ったのかと思う程度だが、天気が崩れだしたようだ。
空が顔をしかめるから庭に届く日差しもどんどん薄れていく。
同調した雲も機嫌を損ねる・・・・・」


 と、ざっとこんな感じで文章が並んでいくのだが、その言葉の使い方、文章の組み立て方についため息をついてしまう。
 こんな風に自分も文章が書けたら良いのだが・・・とその才能が羨ましくもあります。

 ブログを読んでくださる方もおそらくはもうご存知に違いないでしょう。
僕の文章力のなさです。
まあこういったものはセンスもあるのかと半ば諦めもするのだが、そんな僕にありがたいことに10冊目の本の依頼が来ました。

 千さんのように美しい文章を書こうとは思いませんが、(書けませんが)せめて人の心が動くようなそんな熱い分が書ければ幸いだと思っています。
 
 とにかく頑張ります。自分らしさを大切にして・・・。
よろしくお願いいたします。