昨日に引き続いて選抜高校野球の話題です。

今回の選抜での興味の一つに智弁和歌山高校の高嶋仁監督が甲子園最多勝を達成するかどうかがありました。
今までの記録としてはPL学園時代の中村順司監督が58勝を上げていました。
昨日、智弁和歌山高校が高岡商業に勝利、高嶋仁監督は歴史最多の59勝を達成しました。

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 実は高嶋監督は2年前に部員に暴力を働いたということで謹慎処分を受けた事があります。謹慎処分中に四国88か所を巡拝していたということですが、「熱」のある人の証ともとれる行為なのでは・・・。

 その是非は別として智弁和歌山では部員数が各学年10人ずつ、全体で30人なのです。
他の高校が倍以上の部員を抱えている現実と比較すると、指導者が全員に目を配るという原則から、また卒業後の進路を見るためにということらしいのです。また県外生について、高校によっては随分と他県からの留学生が存在しますが1学年2名までに制限されています。
県代表として地元の応援をしっかりしてもらうためとも聞きます。

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 59勝という最多勝は何と言ってもその采配の素晴らしさの表れだと思われます。
高嶋野球のモットーは「常に全力を出し切る」こと。智弁和歌山の野球部員は中学生時代は無名でも智弁に入部して打力が大きくアップしています。このあたりも監督の指導が行き届いている証であると言って過言でないでしょう。確か今年63歳、その情熱はまだまだ衰えを知りません。これからのご活躍を期待したいものです。