転々とする各地でいろいろな雛人形が飾られています。
春の到来を告げているようです。
先日は今ではめずらしい土雛を見ました。
幼かったころの思い出がよみがえってきました。

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 飛騨地方では子供たちが集まっては一軒一軒の家を巡回して雛人形を見せてもらっていました。というか、本当は雛人形を見るというより(もちろん見るには見るのですが・・・)各家々から、お菓子をいただいて歩き回るという風習があったのです。
 各、家から頂いたお菓子はその後約1か月の間子供たちのおやつとして重宝したのです。

 当時の飛騨地方の各家庭には一般の雛人形というより、土で作った土雛でありました。
つい懐かしく大きな袋を手に持って各家庭を「ごめーん、雛様見せとくれ」といって巡回したあのころが思い出されました。
 そういえば我が家だけは土の雛様がなくて母は各地のお土産品のこけしを並べて、見学に来た子供たちに「ごめんなさい、私の家はお雛様はないから・・・」とわびながら、せめてお菓子だけはしっかりと渡していました。

 母の顔がふと浮かんできました。もうすぐお雛祭りですね。