仕事を終えて、浅草を歩いていると昔懐かしい映画を上映していました。

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「忍者武芸帖 百地三太夫」1980年の映画です。鈴木則文監督、真田広之主演ですね。
秀吉の腹心不知火将監によって父百地三太夫を殺された息子鷹丸の一族再興のための活路を描いた作品です。
「二代目はクリスチャン」
1985年、あの井筒和幸監督、志穂美悦子の主演です。
教会に仕える清純なシスターがひょんなことからヤクザの2代目を襲名・・・抗争に巻き込まれる・・・。
「日本女侠伝」藤純子(現・富司純子)主演、菅原文太兄貴も出てましたね。

 懐かしい学生時代を思い出しました。
あの頃の池袋、土曜日の夜の「文芸地下」劇場は熱かったですねぇ。
深夜から朝まで5本立てで映画を見てました。
拍手喝さい、観衆の一体化がこれまた気持ちよかったですね。

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 作家の中谷彰宏氏がこんな文章を書いています。

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「僕の青春の学校は2つある。一つは京都のフィルムセンター。もう一つが文芸座だ。
土曜日の夜は『50音順、日本映画監督特集オールナイト』に毎週通っていた。
休憩の終わりを告げるベルが、寝ぼけまなこにじりじり響いていた。夜の10時から5本見て、朝外へ出てくると、どんよりと空が曇ってて、ディスコ帰りのような脱力感と共に、池袋までの道を黙々と歩いた。
『文芸地下』も、柱のある劇場『ル・ピリエ』も思い出でいっぱいだ。
映画専門書店でアートシアターのバックナンバーを買った。文芸座がなかったら、僕の人生は変わっていたに違いない。」