2020年 11月の記事

November 2020
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 自分の事で恐縮ですが、最近整理整頓が日常化してきています。
整理とは入らないものを捨てること。
整頓とは必要なものがすぐに取り出せる状態にしておくことです。
整理整頓の徹底は能率アップにつながりますね。

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 かつての研修のレポートを整理していると懐かしいレポートが出てきました。
それは2007年10月1日に某住宅メーカーの新入社員さんから私宛に頂いたものでした。

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『こんばんわ、加藤先生。〇〇株式会社の□□です。
朝晩が肌寒く感じるようになってきましたが、加藤先生におかれましては、ますますごご清栄のこととお喜び申し上げます。
私は元気だけが取り柄のような人間なので元気いっぱいです。

 さて今回は一つ報告をさせていただきます。

 9月30日に1件ご契約をいただきました。
利益率や原価支出など手放しで喜べる内容ではありませんが、何とか1件ご契約いただきました。
 今回の件で、契約書をはじめとする書類の作り方やスケジュール調整など学ぶことが非常に多いものにもなりました。
 また周りの設計者や所長、先輩、支店長にたくさんの力添えを受け、支店のみんなでとらせていただいたようなもので感謝に尽きる契約となりました。

 お客様から契約書に署名捺印をいただき握手をした際には、感極まって涙が出ました。
競合との判断材料が値段であったことは間違いありませんが、「□□さんから買いたい」とお言葉を頂いた時には非常にうれしいことだと実感しました。
しかし、これからが家づくりのスタートなんだと気持ちを引き締めることに今は気持ちが向かっています。
これからも頑張ります。

 ひとまず、加藤先生にご報告をと思いまして、メールさせていただきました。
加藤先生にお会いして、レクチャーを頂戴してから、気持ちは常に前向きです。
ご契約いただいたお客様はもちろん、次の契約に向けて前進いたします。
契約後のお客様に対することで、何かご指導いただけるならよろしくお願いいたします。

 まずはご報告までに。』

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 そういった内容のものでしたが、実はこういった受講生の方からのメールは講師としてはとても嬉しいものです。
まさに講師冥利に尽きるといっていいでしょう。

 こういった一言を頂く喜びのために、日々懸命に仕事に向かっているといってよいかもしれません。
 ありがとうございます。□□さん。
今はどうしてらっしゃるのでしょうか・・・・?
推測ですが、おそらくあなたは以前よりまして人生を真摯に生きてらっしゃると思います。

 
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 「いいかい、営業の仕事はお客様に関心を持つことなんだよ」
「営業にとって本当の意味での仕事時間はお客様とお会いしている時間だよ」
そんな話をすることがあります。
 これはかつて住宅会社でマネジメントをしていた当時も、よくメンバーに対して話していたことでもあります。
 また実際に私自身が自分の住宅営業時代にも実践していたことでもあります。

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 人は不思議なもので、会社に顔を出して自分のデスクに座っているだけで何かしら仕事をしているような気分になってしまいます。
 ところが営業社員にとってはそういったことだけで結果に結び付くものではありません。

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 新人時代、当時の積水ハウスはある意味厳しい会社でした。
入社してすぐさまカルチャーショックを受けました。
「加藤君、朝は9時半迄には会社を出なさい。夜は10時まで帰ってこなくていいから」
ウソのような本当の話ですが、「どこへ行けばいいですか?」という私の質問に対して「住まいに困っている人はいっぱいいるだろう、自分で探しなさい」でした。
 また「何を話したらいいですか?」という私の問いに対して「そんなことはお客さんが教えてくれる」でした。
確かに先輩社員も忙しそうな人ばかり・・・質問するのも気が引ける様な状態でした。
 まずは近隣の賃貸住宅や借家に顔を出して営業をスタートさせた事を覚えています。
何度も何度も断られて少しづつ少しづついろんな工夫をして学習したことで自分の営業ができるようになっていったように記憶もしています。
たくさんの断りからお客様の心理を考えて行動するように変わっていったのです。

 現在は時代も変わって新人さんには研修もしっかりとされるようになってきました。
礼儀作法や挨拶をはじめ、様々なマナーも教育されるようになっていると思います。
企業内格差はありますが・・・。

 ただ、私が思うことは意外かもしれませんが、自分の新人当時の上司からの指示についてたくさん、なるほどと納得したり感謝することもありました。
営業の原点はこういうものか…と学ばせて頂いたように感じています。

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 皆さんもよくご存知のように、仕事はあくまでも自分自身のためのものです。
人生のほとんどの時間を費やすことになる仕事はやりがいのある、価値のあるものになることが大切です。

 究極的なことを言えば誰も助けてはくれません。
自分で、自分自身の力で、未来への扉を開いていくことが重要です。
どんなことがあってもポジティブに考えて行動していくことも大切ですね。

 与えられるものと自分から求めるものの違いがそこにはあるように感じています。

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