2023年 12月の記事

December 2023
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
振り返ればあっという間の1年だったような気がします。
皆さんも経験から理解されるでしょうが、年を追うごとに時間は加速度を付けて走り抜けていくものですね。

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今年も色々な事がありました。
残念ながら世界ではロシアのウクライナ侵攻、そしてイスラエルのガサへの攻撃など人道的にも許せない出来事が起き、今もまだ継続しています。
哀しい事です。
地球の温暖化が進み、グローバルな視点で地球環境を守る事に注力しなくては。人類の今後が危ぶまれるというのに。
子供たちの為に我々が実行しなくてはならない義務なのに。

個人的には昨年12月大きな手術をして1年間、リハビリと点滴を繰り返しています。
健康の重要性、大切さが身に染みた1年であったようにも思います。
お陰様で多少は良くなってきているように感じています。
(そう思わないと辛いのでそう思うようにしています)
もう1年かけてしっかりと治癒していきたいと考えています。

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年末に岐阜の田舎で工務店経営しておられる社長とお会いする機会を頂きました。
情熱家であり、博識でもあり、人間的にも尊敬できる素晴らしいお方です。
年齢を感じさせない若さが伝わってきました。
10年ほど前にご一緒に書を書かせていただいたことがあり(PHP研究所から出版)著者の会で京都で一度はお会いしておりましたがそれ以来です。
一度じっくりお話をさせて頂きたいとずっと思っておりました。
本社は岐阜ですが東京・名古屋・大阪・神戸他にも支店を設けてらっしゃいます。
戸建て住宅のみならず、神社・仏閣、土木、舗装、造園、物産販売、農場、スーパーなども手掛けておられます。
公共事業が多く、驚いたのは契約の全てが紹介成約であるという事でした。
じっくりとお話をと思ってましたが、なんと4時間半休みなしにお話を伺うことが出来ました。

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この工務店さんには建築家の国立競技場の設計に携わった隈研吾さんからの工事依頼もあり、また建築家、安藤忠雄さんとも親しくされておられお便りもありました。

その安藤忠雄さんの講演をお聴きしたことがあります。
講演の中で安藤さんは日本が一番幸せだった時はいつでしょうかと聞いている我々に対してお尋ねになりました。
安藤さんのおっしゃる日本人が一番幸せ、それは昭和33年頃という話でした。
丁度、東京タワーが建築中で、日本が高度成長になっていこうとしていた時です。
少し前に上映されていた『三丁目の夕日』の舞台となった時期です。
当時はまだ日本が物質的には豊かではありませんでしたが、ほとんどの日本人が心の中にこれから間違いなく日本は素晴らしい国になると信じていて、みんなが夢を持っていた時代と言ってよいでしょう。

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残念ながら、現在は夢を持つ人が少なくなっているのが事実かも知れません。

僕もまだ人生という旅の途中です。
夢を追いかけながら生きています。
2日後には新しい年が待ち受けています。
新しい年になるたびに、ありがたい事に気持ちが変化します。
希望が持てます。嬉しい事です。

最近日本人の力が国際的に落ちてきていると感じています。
最近『日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか』という書を読み始めました。
個人的に、モチベーションを高めるだけで企業における業績が向上すると考えています。

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自分は何をするべきか!
自分が求めているものは何か!

よく考えましょう。
そしていつもの年より行動する年にしていきましょう。

新年が皆さんのモチベーションアップとなる素敵な年になります様祈っています。




カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
皆さんは5Sという言葉をご存じでしょうか?
多くの方は知ってらっしゃると思います。
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5つを言います。

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僕の地元愛知には世界的企業であるトヨタが存在します。
トヨタと言えば例えば改善運動、カンバン方式、P・D・C・Aなどが有名です。
そのトヨタの生産改革を実践する工場に在っては別の5Sが存在します。
「スピーディ・シンプル・システム・サービス・スマイル」の5項目です。
この2つをあわせてW5Sと呼んでいるようです。
Sという数字は他にもよく使われたりします。
積水グループでも3Sと言ってスピード・サービス・スペリオリティ(優秀さ)がありそれが社章に表現されています。

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かつてのトヨタの工場では社員のみんなが黙々と言われたことをやるだけで笑顔や会話が無かったそうです。
当然ながら。もちろん改善への意識も低かったというわけです。
これだと品質や利益以前に従業員のモチベーションが上がりません。
そこで意識したのが上長が笑顔(スマイル)で挨拶する事だったと言います。
すると社員みんなが挨拶をし、笑顔を振りまき、会話が生まれ、問題に対してみんなで知恵を出すようになったという事です。
そうすると生産性も高くなって業績向上になっていったと聞きます。
トヨタ式「5S」は働く人の意識を変え、社員を元気にすることに繋がった訳です。

僕も経験してますが職場環境はその職場の上長によって随分と相違が見られます。
かつて僕が経験した積水ハウスにおいても支店によって随分と雰囲気が違いました。
そしてその雰囲気(職場環境)が良い支店ほど業績もよかったように振り返ります。
つくづく人間は環境の動物であるように感じます。

確かに言われたことしかやらないような職場にあっては、何か問題が発生した場合にお互いの協力関係もできていなくて知恵も出なくて解決策も生まれません。
逆に普段から人間関係が出来ていて挨拶やスマイルが絶えない職場に在っては問題が生じたときにいい知恵が出て解決策が生まれやすいということに繋がります。

仕事柄いろんな会社に顔を出せて頂きますが、従業員の方々が気持ちよく働いておられる職場は、そこへ仕事で顔を出した僕もまたモチベーションが上がりますし、シナジー効果で研修成果も上がっていくものです。

お陰様で本来の仕事である会社顧問の仕事以外に、数多くの企業様で講演や研修をさせて頂いても感じるのですが、真剣になって耳を傾け、うなづいて下さり、メモを取って頂き講演終了後に至っては立ち上がって拍手を下さる企業様もありました。
まさに講師冥利に尽きた訳で、恐縮して僕の方が感動してしまった事もありました。
逆の例もあります。
懸命にお話ししていても眠られてしまったりすると、講師としては多少のモチベーション低下に陥ります。
お疲れなんだなと思ったりして見て見ぬ振りもする場合もありました。

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いかにして仕事を楽しくするかは企業にとって課題でもあります。
楽しく仕事をすれば能率も上がりますし業績アップにもつながる事が多いものです。
仕事をゲーム化しておもしろおかしく仕事をしていこうとしたことも結果としては随分と業績向上に貢献しました。
当時は仕事をいかにして遊びにするかみたいなことまで言っていました。
遊びという定義は自分が楽しむことです。
ですから仕事も楽しければ遊びとも表現できるのではと考えました。

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企業トップは、また各リーダーやマネージャーはこの辺りしっかと意識して職場の環境問題に真摯に取り組まれることをお勧めいたします。
皆さんの会社の 従業員の皆さん方に笑顔はありますか?
仕事を楽しんでいるでしょうか?