今も思い出すエピソードがあります。
僕がサラリーマンの店長時代に新入社員さんから教えて頂いたことです。

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新入社員のY君はお客様との約束時間を毎回しっかりと守っていました。
実はお客様宅の前には少なくとも余裕を持って10分前には到着していて約束時間ピッタリに「ピンポン」とインターホンを押すわけです。
毎回毎回キッチリと時間を守ってお客様にお会いするY君は徐々にお客様から「信頼」を頂くように変わっていき、ついには契約を頂けるまで至りました。

入社したばかりの営業ですからまだまだ知識は不足しています。
そんな彼がお客様から「契約」を頂いたそのポイントは何かというと、自分がお客様だったらどう思うか、どう考えるかという事でした。

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そのためにはお客様にたくさんの質問をするように努めていました。
お客様の話をたくさん聞くようにしていました。
お聴きしたお話はその都度メモを取るようにしました。
お客様から頂いた質問はなるべく早い段階で返事を提示しました。
そんな彼ですからお客様からまたお尋ねもあります。
彼を指名してのお客様も増えてきました。
そうすると彼もお客様にお会いするのが楽しくなってきました。
お客様にメールしたり、ラインで友達になったり、電話したりすることも面白くなってきました。
お客様を意識し、お客様の想いを基盤としてものを考え行動するようにしたことで、お客様から可愛がられるようになり、しいては「契約」もして頂ける住宅営業になったわけです。
そうなるとY君は益々仕事が好きになっていきました。
お客様からの紹介も増え営業成績も右肩上がり、トップ営業の仲間入りもするようになりました。
相乗効果で営業成績が進捗していきました。

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自分がお客様だったらどうするかという発想の原点が彼の営業人生を明るく楽しい、いわゆるやる気のある社会人人生にしています。
以外かも知れませんが、ちょっとした発想の転換で仕事が面白くなるものかもしれません。

メンバーを管理するマネージャーやリーダーはそのあたりの気持ちを汲んで、やる気のあるメンバーを作っていきたいものです。
社員さん達がやる気があるのかそうでないのかの原因は彼らを常日頃から管理する上司が原因であることも結構あるのではないかと思えてなりません。

常々うちの社員たちはと嘆く経営トップがいらっしゃいますが、その一番の原因が自分自身にあるということをご存じないということが存在します。

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経営トップにとってのお客様は社員さん達です。
この辺りもご存じない社長も時折おられます。
成績がなかなか上がっていかない会社の多くがこんなところに原因があるような気がしてなりません。

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