2023年 08月の記事

August 2023
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
私達が仕事にしている住宅業界は地域密着産業です。
かつては今のように住宅メーカーなるものは存在しませんでした。
地縁関係や、血縁関係で人(大工さん)を頼って家づくりをお願いしていました。

null

もちろんそこには基本として信頼関係が存在していたわけです。
今も住宅はエリアによって断熱性のレベルが違ったりもしますし、エリアでの特徴が多くみられます。
例えば北海道では屋根に瓦が乗っている家はまず見かけませんね。
例外でかつて魚のニシンが大量に捕れて、そこで作られた全国の推を選りすぐってつくられた「ニシン御殿」があるぐらいです。
「ニシン御殿」には確かに屋根に瓦が乗っているのをこの目で見たことがあります。

null null

また富山県で仕事をした時に富山県の人は家を建てるとようやく一人前になったと周囲に認められるという話をお聴きしたこともあります。
切妻屋根の多いエリア、寄棟が多い地域、フラット屋根が多い場所、玄関が2か所あるエリア(寒冷地)都市部に行けば高層の建物が多いし、田舎のエリアには平屋が多いなどいろいろと特性があります。

今日お話ししたいことは何かと言いますと、住宅会社が自分たちのエリアで仕事をしている同業他社の事をよく知らないという事です。
これはもう全国各地に顔を出しての教訓というか実感でもあります。
是非、自分たちのエリアで頑張っている(業績を上げている)住宅会社の真似をすることをお勧めいたします。
真似をするということは、真似る=学ぶに繋がっています。
学ぶことの原点は真似をするという事と考えていただいて良いと考えます。

null

真似をすることは恥ではありません。
そして勝ち組企業の真似をすれば同じような成果が出てくるはずです。
そういった中からまた自分たち独自のオリジナルな工夫を展開していく事が大切だと考えます。
お互いがそういったことを実行する事でシナジー効果も出てきます。
現実に地域の工務店さん達は遅かれ早かれ住宅メーカーの真似をしてきました。
又現在は多くの工務店さん達がノウハウを求めてフランチャイズに加盟もしています。
良いものは真似る、そういった創意工夫の中から自分たちが得意にできるものは何かを学んで会社のカラーにしていく事も必要ではとつくづく感じています。

null

まずは、今の時代、どの会社にもホームページがありますからホームページで他社の動向を把握する、他社の分譲住宅を見学する、展示場を見学する、見学会に顔を出してみる…など実行されてはいかがでしょう。
あまりにというと言い過ぎかもしれませんが、厳しさを増す業界の中を垣間見るにつれ「学ぶ」姿勢に欠けているという感がしてなりません。

null

よく言われる「ダーウィンの進化論」ではありませんが、変化の重要性も本当に必要だとも感じています。


カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
「縁」とは不思議なものです。
また有難いものでもあります。
学校を卒業して住宅会社との「縁」を頂きました。
大学卒業当時は大変な不況時で新規採用0という会社が多かった時でした。
僕は実はマスコミ志望だったのですが志願していた第1志望と第2志望の企業がその年に限って採用0でした。
何か夢が壊れていくような感覚を覚えたことを思い出します。

null

友人たちが就職活動の中で順々と内定していくのを羨望のまなざしで見つめながら1月まで就職が決まらない状態でした。
実は第3志望だった広告代理店が第5次試験まであって、そこまで順調に進んだのですが最後の最後(最終面接)で落ちてしまいました。
落胆している折にある「縁」が出てきました。
大学時代コミュニケーションゼミに属して(当時タレント教授と言われ「11PM」という番組のレギュラーであられた教授のゼミ)いました。
サークルは広告研究会に入っていました。
広告には興味・関心が高かったのが事実です。
その延長線で『住まいの参観日』も企画・立案できたのですから・・・。

null

1月のある日、ふと見上げた東京の空を飛行船が飛んでいたのです。
その飛行船は(セキスイハウス)とボディに書かれていてコマーシャル活動で全国を飛んでいたのでした。
ユニークな広告展開をしているこの企業に興味を持った瞬間でした。

null null

そんな折、積水ハウスが第2次募集で新入社員を募集していました。
「住宅業界はこれから良くなる・・・今世の中から必要とされている」と今まで全く考えもしなかった新規の業界の門をたたくことになりました。

「 一つの古き門が閉まれば新しい門が開く」
振り返れば当初入った大学で、弁護士試験に挫折し1年で中退、転部試験に落ちて法政大学社会学部に編入学(2年次)して、それからはマスコミ志願を頭に動いていたのですが・・・。

親族の殆どが公務員の家庭で育った僕にとって民間企業は全く知る由もないどろどろした感覚がありました。
現在のようにコンプライアンスなんてものはありません。
入社して初日から午前2時まで仕事という超ハードな会社でした。
テレビのコマーシャルでは「♪24時間働けますか」という歌が流れていました。
日本中が働き蜂でした。
働くことが何よりの美徳でもありました。

null

今の積水ハウスとは全く違って営業力を売りにしているバリバリの会社でした。
「なあにどの会社に入っても精いっぱいやる事は一緒に違いない」と意気込んでくたくたになるまで毎日仕事に向かいました。
…とは言うものの新人ですから簡単に結果は出てきません。
理不尽な思いも数多く経験もしました。
辛い日々の連続でした。

そんな僕を救って下さったのはお客様たちでした。
「あなたはいつも懸命に頑張っているね。今はまだ計画はないけれどそのうちあなたと契約してあげるから…」
そういって下さるお客様が少しずつ増えていきました。
あるお客様がこう僕に言われました。
「あなたの仕事はいいわね。夢を売る仕事なんだから。みんな幸せになりたいから家を創るのですよ。あなたもしっかりと夢を持ってね。」

今では「まさか!」と思われるかもしれませんが、お客様の御自宅に泊まらせていただいたり、食事はどれだけご馳走になったか数知れません。

「夢」を売る仕事、人が幸福になる為のお手伝いをする仕事についているという歓びをいつも胸にして仕事に向かってきたつもりです。
「縁」あって現在も住宅業界のいろんな方々と接点を持ちます。
忘れないで欲しいですね。
幸せを販売する仕事に就いていることを。
そしてそのためには自分自身も常に成長していく事も大切ですね。

null

住宅を売る仕事は確かに大きな買い物だけに大変です。
ですが仕事のやり甲斐もひとしおです。
希望を持って前を向いてお客様の胸に飛び込んでいきたいものです。


カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
null

台風が接近しています。
お盆に帰省しようと予定されておられた方々はさぞかし大変な事でしょう。
空の便はもちろんの事、東海道新幹線を含め運転が見送られてもいます。
全国を仕事場としている僕にとってもこの時期はとても神経を使う時期でもあります。
ホテルの予約や列車の運行状況はどうしても気になりますね。
そんな中、かつてと比べてJRの対応などは随分と対策がされてきているように感じます。
線状降水帯という言葉も最近は頻繁に聴くようになりましたし、温暖化の影響を受けてか台風も巨大化の傾向を高めています。
益々住宅会社に期待されるものが大きくなってきてもいるようです。
「備えあれば憂いなし」の徹底が必要ですね。

私達の提供する住宅もいざという時にはシェルターの役目を果たしたいものです。
安全であり、安心であることが住宅の必要条件であると思います。
住宅に求められている顧客の要求水準値は従来とは全く違いかなり高くなっているように感じています。

null null

職人さんが不足していて深刻化しています。
住宅業界だけの問題ではありませんが(大きくは人口減少も関係あり)契約をしてからも着工まで随分と時間を要する事も出てきています。
それが経営にも大きく影響もしてきます。
あらゆる物価が値上がりする中で、建築資材の高騰もおさまる事が無いようです。
様々な経営不安を抱えながら日々を生きているのが実感でしょう。
また事業承継で悩んでおられる経営者もおられ、しいては会社売却や時には廃業も選択肢になっている会社もあります。

null

人が集まらないのが影響しているのかどうか社員さんに対しての日々の指導も緩い企業が気になります。
こういった時代であるからこそ組織の強化、人が財産・商品という経営基盤を創っていきたいものです。

顧客目線で物を考えた場合、住宅会社には多くの生き残り手法があると考えています。
とりわけ今までの建築をしていただいたオーナー様は何よりの財産です。
オーナー様の立場で住まいを考えた場合、メンテナンスを始めとして様々な接点があるように思われます。
せっかく「信頼」を頂いて契約に至ったオーナー様たちですから、何らかの形でのアプローチをご入居後も期待されているに違いありません。

null null

時代は大きく動いています。
住宅会社としての私達の経営も時代を真摯に注視した上で,透徹した眼でしっかりとしたかじ取りをしていきたいものです。

有難いことに 随分と全国住宅会社からこの19年間、オファーを頂きました。
顧問としての仕事がメインですが成長された住宅会社が数多くあり嬉しい限りです。
「机上論」は一切なし、実務・経験を最重要視してのアドバイスは必ずや方向性を間違える事が無いと自負しております。
費用対効果も大きいです。

お盆休暇の中でまた新たな情熱が生まれてきてもいます。
嬉しい事です。
今回はコマーシャルになってしまいましたが・・・。(恐縮です)
住宅会社の顧問としての自分の使命をさらに高めていきたく考えています。
どうぞお気軽にご指名・ご相談くださいますよう・・・。




カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
今日は8月1日、積水ハウスは1960年8月1日に積水化学から住宅会社として独立し創業致しました。
創立記念日です。おめでとうございます。




さて、スポーツ観戦が大好きで高校野球の地方大会も随分と目にしました。
今年の驚きは接戦が多く、特に1点差のゲームが多かった事ですね。
勝ちたいと思う気持ちが強かったチームが勝利したともいえるかもしれません。
今から8月6日からの全国大会も楽しみです。

null null

直近ではサッカーのワールドカップでなでしこジャパンが快進撃です。
前評判はあんまり高くなかったのですが、予選ラウンドでは全く失点が無く、世界ランク6位のスペインにも4-0と快勝、この調子だと決勝ラウンドにも期待が出来そうです。
中でも宮沢ひなた選手は4得点、この数字は現在ワールドカップ参加選手中第1位です。
(素晴らしい大活躍、応援にも力が入ります)
沢さん達が頑張って世界一を勝ち取った感動の思い出がぜひ蘇って欲しいものです。

先回のWBCの野球がそうであったように日本は個の戦いでなく、チームで戦うのが性に合っているようで強いですね。
個の力も強い事に越したことはありませんが、まとまりの強さはとても重要だと考えます。
特にチームプレイが勝ち負けを決める場合が多く大きなポイントと言えます。

これは会社経営にも間違いなくあてはまる事です。
社員一人一人のコミュニケーション、まとまり、一体感、があるかないかで大きく企業業績が変わるものです。
僕の社会人経験からも間違いなく実証できます。

null

さて顧問会社の今年度4月入社の新入社員さんが入社4カ月目ですが2棟目の契約をいたしました。(素晴らしいですね)
さらに3棟目のお客様も具体的になってきています。
逆に同期の新入社員さん(もちろん営業)も刺激を受けて頑張っています。
リーダー格の新人さんも最近になって初契約が取得できました。

反面、頑張っているのだけれど実績に結びついていない新人営業さんもいます。
他の営業仲間が契約を取っていることで、どうやら焦りも人一倍にあるようです。

null

そんな彼らを見ていると僕の新入社員時代を思い出します。
7月に初契約をしたつもりが住宅ローンが却下されてキャンセル、実際の契約は10月に入ってからでした。
同期の営業達が契約棟数を延ばしていくのをうらやまし気に眺めていたものでした。
実際、入社して3年間は鳴かず飛ばずの営業実績だったように振り返ります。

世にいうトップ営業と言われるようになったのは4年目からだったと記憶します。

null

新人さん達に申し上げます。
結果がすぐに出てくる方もあれば、一生懸命努力しているのになかなか結果にならない人がいます。
そこで挫けない事です。
大切なことは結果が仮にでなくとも懸命に頑張る事です。
挫折経験もまた財産です。
「なにくそ」と思って歯を食いしばりながら、それでもひたむきに目標を追うことが重要です。

実は失敗経験や挫折体験がある人こそ、その後の人生が味のある充実したものとなっていく事が多いものです。
時間がかかっても結果が出るまで根気よく、努力し続ける姿勢こそ成功要因です。

人はある種平等にできています。
個人差はありますが、努力した分だけは結果が出てくるものです。
一生懸命頑張っていると、結果を出すために勉強します。
学習もします。
創意、工夫、変化、模倣など繰り返しもします。
お客様心理も学ぶこともあるでしょう。
そうやって一歩一歩成長していくものです。

null

特に1年目の新人さん達は結果を出すことに越したことはありませんが、結果が出なくとも挫けない事です。
先輩社員も上司も寛大な眼で見てあげて頂きたいものです。
間違いなく本人が努力をし続けていれば門は開くものです。
また周囲が助けてくれたり、お客様が協力して下さったりもするものです。

毎日の契約までのプロセスを大切にしていただき成長を期待してやみません。