2022年 10月の記事

October 2022
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
日本中の多くの住宅会社に顔を出させていただきます。
ありがたい事だと思います。
大きく分けるとオファーを頂くのは業績が良くてさらに上を目指そうという意識の高い社長のおられる会社と、経営が厳しくて何とかしようともがかれている会社でしょうか。

ある会社の社長は「会社がつぶれる寸前です。何とかなりませんか。すぐにでも来て頂きたい」と連絡が入ったこともありました。
すぐさまその会社に行き社長から問題点をお聞きしました。
その後、社員さんに集まっていただきお話を伺ったのち、現実の状況と解決策をお話しし賛同を得て、今現在は順調に経営をなさっておられます。
内なる目で会社を見るのでなく、外からの眼で見つめる事が大切な事ですね。
僕の話を素直にお聞きくださって実行なさった社長はじめ社員さん達の努力のたまものだと感心します。

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そういう私自身、自分の勤務していた会社の中の停滞していた事業所のトップを任せられました。
それまで営業として販売一筋でしたが、初めて経営を経験することになったわけです。
やりがいもありましたが 責任の大きさを痛感しました。

まずは現状から「変化」することに力を入れました。
「働き甲斐のある環境をつくろう」がテーマです。
1、仕事のメリハリをつける
2、明るく元気な職場
3、契約量の増大
4、契約の質の向上、
5、地域密着の推進
6、顧客満足度のアップ
7、他事業所との交流

そんなことを意識付けしました。

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そして
・活力のないところに成果はない
・工夫・改善・改革こそ日常
・時間は命、時間は金
・お客様の建築現場こそ真の展示場
・「思ったことを言う」「言ったことを行動する」「やり始めたらやり抜く」


そんなスローガンのもと、トップである自分が一番動けば必ずみんながついてくるに違いないと信じて動きました、
「何かあったら相談して下さい」ではなく、自分から社員さん一人ひとりに同行することで問題点を探り、解決の方向へもっていく様務めもしました。

「具体的である事、現実的である事」を意識付けしました。
厳しく叱りもし、褒めもし、社員さんの感情に働きかけをしました。

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1年間経過して結果が出ました。
本社から成功事例として活性化の状況を全国会議で発表するように依頼がありました。
光栄なことで、社員さんと共に壇上に立ちました。

ご縁を頂く住宅会社にも、多くの悩みが存在します。
客観視し、透徹した眼で、成功体験を伝授して、改善策を創っていきたく考えます。



カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
顧問先の会社で今後会社としての方向性を尋ねられました。
個人住宅専門に分譲と注文住宅の販売をしている住宅会社です。
僕としてはこの会社がまだ未経験の賃貸住宅の販売をお薦め致しました。
また、中古住宅についての販売にも関与していくように提言いたしました。
最近は空き家も事業の1つとして考えていく事をお薦めしています。

この賃貸住宅(アパート)については積水ハウスや大和ハウス工業を中心とした住宅メーカーが手掛けているのが殆どです。
他には大東建託や東建コーポレーションなども本格的に事業として取り組んでいます。
そんな中で、僕としてはアパートはもっと個性があっていいのじゃないかと考えます。
何か・・・全体に同じような建物が多いですね。

実は昨今、デザイナーズの戸建て住宅が人気で営業力がなくとも販売に至っていることが事実として存在します。
顧問として関与した住宅会社はSNSにたけていて顧客からの多くの引き合いがあるのが何よりの強みでした。
但し営業力が無くて業績に結びついていなくてそれが問題点でした。
つまりはこの会社、営業力を付ける事で格段に販売戸数が増えました。

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住宅メーカーの多くが今後の経営を考慮して多角化にかじを切っています。
リフォーム、賃貸住宅、中古住宅、空き家などが対象です。

今回はまずアパートをお薦めしました。
現役の頃、首都圏のアパート委員長を任されていたことがあります。
当時委員長としていろいろとアパート販売についての試行錯誤をしていました。
そこで感じたことはアパートが入居者の想いが反映されていないという事でした。
確かに、アパートの販売は一般住宅と比較してアパートオーナーと契約します。
完成した建物に入居しないオーナーさん目線で住まいがつくられていました。

例えば、お風呂の中にトイレが存在していました。
(これは完全に分離した所、入居者の満足度が大きく上昇しました)
下駄箱が付いていましたが、入りきれない靴が溢れていました。
(天井までの下駄箱クロ―ゼットにして収納量を増やしました)
キッチンも一般住宅と比較してお粗末なものが当たり前でした。
(対面型を導入しました)
そこでアパートプランを抜本的に改善したことで、予算的には値段が高くなりましたが、入居者からの評判は一気に上がり、入居率の改善につながりました。
オーナーさんからは入居率向上で喜ばれましたし、税金面や相続の問題点などに積極的に関わったことで信頼関係が構築出来ました。

現在もホテルに宿泊すると顧客目線になっていないホテルにたびたび遭遇します。
アパートも僕の目線から見るとまだまだ修正したい部分が多い状態です。
個人住宅でデザイナーズ住宅が顧客に支持されたように、アパートこそ若い人たちが入居していますから、デザイナーズ性を高める事が要求されます。
そこに成功するための要因があると見込んでいます。

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他にも必要用件が数多くありますが、そのあたりは僕の得意分野で企業秘密ですが・・・。(笑)





カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
住宅会社の顧問としてありがたいことに長く仕事を頂いています。
積水ハウスを退職して独立して18年間、沖縄を除く46都道府県ですから、本当に全国各地で仕事をさせて頂きました。
そこで感じたことはやはり住宅会社は地域密着産業であるという事です。

もともと我々の住宅産業は「地縁」と「血縁」関係から仕事を受注するというところから端を発していると考えます。
大きな買い物だけに何よりも顧客からの「信頼」がある事が求められていたように思います。

殖産住宅、太平住宅、日本電建といった住宅会社が台頭し、その後は大和ハウス工業や積水ハウスに代表される住宅メーカーの時代があって、今に続き、現在は地域ビルダーやホームビルダーがメインとなってきています。

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さて分譲住宅について触れてみたく思います。
全国的には地価の高い・低いの相違があって分譲地の土地の大きさがいろいろです。
例えば顧問をしていた岩手の会社では分譲地の大きさは1邸当たり80~100坪でした。
また土地が大きい事もあって平屋が多かったように記憶しています。
(最近は全国的に平屋が増えてきていますね…特に九州は多いですね)
都市部へ行けば行くほどに土地の大きさが小さくなってきてさいたま市辺りでは1邸当たり30~40坪が中心でした。
そして都市部には2階建てが主流ですが、時として3階建ての分譲も存在しました。

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駐車場について述べると、地方ほど駐車場スペースが必要で2台から時には3台分確保されている場合もあります。
都市部は公共機関の便の良さもあって1台~2台がほとんどですね。

そんな中、販売しやすい分譲住宅はというと、僕が常々考慮した一番は周辺環境でした。
生活しやすい事です。
ここだったら住みたいと思わせる場所である事です。
50区画以上の大きな分譲地では、例え周辺の土地より価格が高くとも付加価値を付けて魅力ある分譲地を創るように工夫しました。
時代背景もありますが、販売初日に全邸即完売(しかも抽選で)ということもありました。

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また健康面にも絡みますが日当たりが良い事です。
支店長時代、随分と数多くの分譲地を購入もしましたが、この周辺環境と日照を一番重視しました。
そして分譲地を購入するだろうと思われるターゲットのお客様層のニーズやウォンツをリサーチすることに力を入れたと振り返ります。
それによって総額が決まりプランニングも決まってきます。

また 多くの営業社員を抱えてもいましたから、自分たちが欲する分譲地でもある事も頭にありました。
当然ながら自分たちが魅力を感じない物件ではお客様にもおすすめは出来ません。
他には分譲地も女性目線で考えていく事もポイントと言ってよいと考えます。

便利さという点では戸建て分譲はどうしてもマンションに比べて温度差を感じる事も多く(販売価格にも大きな影響も出ますね)戸建ては自然環境を重要視した方が良いですね。

お客様に対して周辺の環境も商品であるという考え方を持つことがとても重要だと考えます。
ですから個別にお客様をご案内する場合であっても、お客様目線に立って生活するためのいろんな種類の生活必要な施設(例えば、学校・スーパー・医療施設・駅・公園など)はしっかりと、時間をかけて詳しく案内しておきたいものです。
極力お客様を自分の車にご乗車頂いて、一体感の中でたくさんの雑談も交えながら…だからこの分譲住宅はかけがいの無いあなただけの住まいです…というようにお薦めしたいですね。

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個人的にも多くの分譲地を手掛け、また販売もしてきましたが販売するための住宅にほれ込むことこそが一番のポイントだと思います。