今年になってからですが、アシスタントのH君と月1回のペースで勉強を兼ねて近辺に出かけています。
たまたまコロナ関連もあって自由時間が取れるようになったことから思い付きでスタート、H君もまたこういった自分磨きを兼ねた小旅行(日帰りです)に少なからず賛同してくれていて楽しんでいる様子です。

こういった日は目的地はあっても明確なスケジュールはなく、何かしら面白いものがあれば急遽寄り道もあって、いわば足の向くまま気の向くままといった気楽な一日ともなります。

昼食も楽しみの一つ、時には時間の関係もあって道の駅辺りで買ったお弁当などもありますが、名物と会えるようなものを中心に頂いたりしています。
始めて食するものや、想像以上に美味なものに遭遇すると何かしら得した気分にもなるものです。

目的地の多くはお城や博物館、美術館、また島や、お寺、神社、鍾乳洞、花見などでしょうか・・・。
いろいろと調べてみると穴場と言えるようなものが結構たくさんあるものですね。
初めて出会うもの、未知の物を知ることは心が弾むものですね。

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直近はというと紅葉の時期でもあり近江商人からの学びを兼ねて滋賀を訪ねました。
今年になって滋賀県は2度目となりますが、意外や意外隣の県ではありますが知らない事がいっぱいで興味津々でもあります。
先回は湖東三山にあるお寺を訪ねました。
金剛輪寺や西明寺を始めメタセコイアの並木道も素敵だったのを記憶しています。

今回は近江商人を訪ねるのが一番の目的、もう一つは「永源寺」と、わびさびの空間説法の境地「石の寺 教林坊」が目的でした。
永源寺と教林坊は紅葉の名所でもあります。
紅葉見物の人たちで大変な人でもありましたが、素晴らしい紅葉を目にして感激しました。

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近江商人は大阪商人や伊勢商人と並んで日本三大商人と言われます。
近江商人は天秤棒を担いで全国各地を巡り財を築きました。
その経営哲学が「売り手に良し、買い手に良し、世間に良し」という考え方です。
この三方良しという考え方は「商売は菩薩の業、商売道の尊さは売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」という言葉にあると考えられます。
自らの利益のみを追求するのを良しとせず、社会の幸せを願う「三方良し」の精神は。現代のCSRにつながるものとして伊藤忠商事をはじめ、多くの企業の経営理念の根幹になっています。
素晴らしいですね。

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近江商人屋敷、藤井彦四郎邸に顔を出しました。
ガイドの方が丁寧に説明をして下さいました。
スキー毛糸の製造で成功を収めたお方です。
大きな屋敷で、敷地面積が8155平米、建物面積710平米、迎賓館という目的で建築されたようです。
倹約・勤勉・誠実で全国に雄飛した近江商人の歴史的資料、生活文化資料、民俗資料の展示見学とガイドさんのお話に時間を忘れました。
現代に通じる商売の原点に触れた感がして学びをいただき充実の一日となりました。