2020年 09月の記事

September 2020
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 ちょっと嬉しいことがありました。
仕事関連の話ではありませんが・・・。

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 仕事柄全国移動が当たり前化して、どうしてもやむを得ない時だけは飛行機を使いますが、あとはほとんど電車に頼っています。(さすがに北海道は飛行機に頼らざるを得ません)
 その移動手段のほとんどが新幹線です。(各種特急もありますが・・・)
多い年には1週間に4回以上乗車していましたからJR各社には随分とお世話になったわけです。(感謝しております)
タレントさんや政治家の方々、ここでたくさんの著名人の方にもお会いできました。
特にJR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の車両には感謝です。

 ただ旅という気分ではありませんので(自分の中では可能であればそういう気持ちになりたいという願望はありますが…)決して心ウキウキというものではありません。
 それでも稀に旅しているという気分になれる時があってそんな時は嬉しいものです。
いい仕事について幸せだと思うこともあります。

 通常、時間との戦いで動いていることがほとんどですが、ここへきて体力的な問題もあり、またコロナ関連から毎月仕事としていただいていた講演が無くなって自由な時間ができるようになってきました。(オンラインもありますが)
嬉しい気持ちと何となく寂しい気持ちが交錯しているのですが、日常を旅として捉えたい一心で例えば東京から名古屋までわざわざ「のぞみ」に乗るところをあえて「こだま」に乗車することもあります。
新幹線が単なる移動のための道具というイメージでなく、旅してる感を味わうことができるんですね。

 東京~名古屋間が「のぞみ」だと1時間40分ぐらいですが、各駅停車の「こだま」だと2時間40分ぐらいかかってしまいます。
ところがそれが何となくいいんです。
プロセスを愉しむということでしょうか。
新幹線ライフを結構エンジョイしています。

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 7月から新幹線に新しい車両が誕生しました。
N700系Sです。
従来の車両(N700系A)よりも乗り心地もよいとのことですので、決して僕は鉄道マニアではありませんが乗車の機会を待ち望んでいました。
ところがなかなかネットで調べてもわからない・・・知り合いのJRの社員さんに聞くと、まだあまり走っていないとのことで、なかなか憧れのN700系Sには出会えなかったのですが、つい先日初乗車のチャンスを得ました。

 当然「のぞみ」だと思っていたのですが、なんと「こだま」車両での遭遇でした。
これも駅員さんからの情報で1時間半ほど乗車のために待機をしました。
コロナ感染の関係もあって車内は空いていてまさに新・新幹線を満喫できました。
弁当を頂きながら、雑誌を読み、アイパッドで調べ物をし、少しだけうとうともしていると、いつの間に名古屋駅でした。
楽しい時間はあっというまに過ぎてしまうものですね。

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 今までの車両と比べて乗り心地がよくなっていますね。
シートが今までよりも沈んでいく感覚がありますね。
インターネット対応もできて、大きな荷物も置けるようになって(予約が必要ですが)、電光表示の文字が大きくなって、値段が高くなっているわけではありませんからありがたいですね。
見た目(外観デザイン)はライトが赤くなっていい感じです。
何よりも新幹線はとにかく安全な乗り物だと思います。
これはもう世界に誇れるといって間違いありません。

 ビジネスの話になりますが、安全・安心、そしてスピードがある‥‥ということは企業の見本といって過言でありませんね。
そして絶えず変化していく事もJR各社さんさすがです。
もちろん企業にあっても変化していくことこそ常道です。
変わっていいものと、変わってはいけないものの判断は経営者に委ねますが、絶えず時を見つめ変化のタイミングや経営判断には留意していきたいものです。

 

 
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 今年もまた積水ハウスの『住まいの参観日』が開催されます。

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 このブログでも過去何回かモチーフにしたことがありますが、『住まいの参観日』を立案・企画したものとして『住まいの参観日』の歴史というとオーバーかもしれませんが、その始まりを改めてお話ししたいと思います。
 
 現在もそうですが一般に工務店さんが定期的に行っているイベントのメイン行事といわれるものが「現場見学会」です。
これは家を契約したくださったお客様の住まいをお借りして実行される行事ですので、住宅展示場とは異なり現実的で、これから住まいをと考える契約見込み客目線にはぴったりのイベントと考えられます。
 費用的にも住まいをお貸しくださるお客様に支払う費用が比較的少なくて済みますから、費用対効果も高いものと位置づけされます。
 そして「現場見学会」は「完成見学会」と「構造見学会」が一般的ですが、自分の経験則から言うと、ほかにも「入居宅見学会」なども開催されることもあります。
 最近はコロナ感染の関係でほとんどが予約制での実施が当たり前化されています。
そしてもちろん積水ハウスも今も「現場見学会」を定期開催しています。

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 そんな中で社内では東海地方(愛知・岐阜・三重)、当時は積水ハウス中部第一営業部という組織でしたが、当時の営業本部長の指示がありました。
「きみたち、何か考えろ、なにか面白いことはないか」

 僕は当時、名古屋西営業所の春日井店・店長で日々忙しく仕事に頑張っていましたが、そういった契約を目的とした仕事とはまた別の仕事として中部第一営業本部販売促進委員会に名古屋西営業所の代表として毎月顔を出していました。
当時の販売促進委員会メンバーは7名で、この販売促進委員会が営業本部の委員会の中心となって毎期毎期の数多くのイベントを主催していました。

 今から振り返っても、当時は売れ売れの時代、♪ビジネスマン24時間働けますか…といったCMソングもあって、とにもかくも毎月契約という数字にどん欲になっていました。
よくもまああんなに仕事をしたものだと(半面よく遊びもしましたが)思います。
 そんな中で会社からは自分たちの好きなことをやってみろといった雰囲気もあって、仕事に対してのモチベーションは結構高いものがありました。

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 我々7名の販売促進委員会メンバーに対して営業本部長から「何か面白いことを企画してみろ」といった指示があったのを記憶しています。
 今までコンスタントに実施していた「現場見学会」を、積水ハウスとしてのスケールメリットを生かしてのイベントにしていこうとしたわけです。

 そして広告会社の協力も得て作ったイベントが『住まいの参観日』です。
1棟、2棟というレベルではなく数多くの建築現場・完成現場を一斉にお見せするわけですから来場されるお客様も通常の見学会に比較して随分と数が多く多忙を極めました。
参観日という言葉を使うことで、かつての授業参観日的な感覚で、来場を増やしていきたいという思いがありました。
当時の7名のメンバーは名古屋東・名古屋西・岡崎・豊橋・岐阜・三重・四日市のトップ店長たちで、僕も名古屋西営業所の代表として『住まいの参観日』には積極的にかかわりました。
僕も学生時代に広告研究会に属していたこともあってやりがいのあるイベントと中心的に積極的に関与しました。

 そして1986年から3年間、毎年春と秋東海エリアで開催したところ、何せ会場数が半端ではありませんので大好評、さすが積水ハウスは違うということで他社との差別化にもつながり大成功で、契約数の増加にもつながって好評価を頂きました。

 社内的には中部第一営業本部のこういったイベントの成功例が全社の会議などで発表され、だったら全社で取り組んでいこうということになったわけです。
そして1989年9月から全国積水ハウスディ『住まいの参観日』という形で開催されるようになりました。
まさか自分たちが作ったイベントが31年以上継続され、また他社にも大きな影響を与えるものになろうとは・・・。
またテレビCMの大きな影響力からでしょうか・・・ほとんどの人が『住まいの参観日』を知っておられます。

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 自分たちが企画・立案した『住まいの参観日』が30年以上、新聞媒体やテレビ媒体から、最近ではインターネットを通じて全国に流れ、住宅に興味を持たない人までがご存知の行事にまでなってきました。
 何か感慨深いものがります。
住宅業界に身を置いてよかったという気持ちも存在します。

 どうか皆さん、かつて僕や僕の仲間たちが情熱を傾けて企画し立案した『住まいの参観日』にお気軽にお出かけください。
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 コロナ感染の影響は随分と大きな形で住宅業界にも出てきていますね。
そんな中で僕が関与している住宅会社(顧問会社)の社員さんたちに、改めてこういう状態であっても顧客とのコンタクトを強く意識してもらうようお話ししています。

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 関東の会社で先日定例の「現場見学会」を開催しました。
コロナ感染には十二分に留意して、除菌対策はばっちりとしての見学会です。
もちろん来場者のお客様の体温もチェック、来場者が密にならないように来場の時間帯も考慮して管理客さんとホームページによる誘致、チラシ広告も打ちました。
 今までと変化させた点では来場のお客様に対してのノベリティを経費は掛かるのですが、今まで以上に厚くしました。
具体的な金額はあえてこのブログ内では控えますが、会社目線からより顧客目線に立った営業手法に切り替えをしたわけです。

 結果は一目瞭然でした。
ノベルティの質の変化だけではないと考えますが(広告の表現の仕方も関係するだろうし、SNS関連の充実も関係しているだろうし、営業からの電話、DMや手紙、メール、ラインなどの誘致も来場が増えた要因にはあると思われます。)
もちろん直接顧客とお会いしての誘致は効果につながったといって過言ではありません。

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 皆さんご存知でしょうか?
実は顧客の名簿を1枚取得するためにかかってくる経費は一般に住宅会社の場合7万円から10万円といわれます。
 ということはある程度生きたお金を使って(経費をかけて)新しい顧客を見つけ出していくことは必須条件です。
例えば来場される顧客に対してのノベリティ費用も1家族当たり500円ではなくて3000円ぐらいまで上げてやってもよいのではないか・・・!
但しそういった場合はそれなりの情報がいただけるように工夫するとか、営業折衝がしやすいような方向性にもっていく手法が不可欠にもなります。

 例えば別の会社の例ですが、そういった場合にはあらかじめ土地の図面を持参してもらうとか、プランの希望も書いてきてもらうとか、土地なしのお客様であれば希望エリアと予算、希望の土地の大きさも教えてもらうようにしています。
 交換条件ではありませんが、お客様から情報をあらかじめもらうことは有効ですね。

 ここのところ住宅会社の営業社員の生産性が落ちてきています。
コロナの関係もあってこれは様々な業界に言えることですが、ほとんどの企業が売り上げは前年度比ダウンの状態です。
 こんな時期に、今は世の中の動きを傍観していようなんて考える経営者はいないと思いますが・・・。
こういった時期にこそ企業間の格差が生まれます。
「待ち」から「攻め」への転換が不可欠です。
何らかの形で今までと変化させていくことが重要ですね。

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 費用対効果を狙ってドラスティックに一人一人の例えば展示場来場客や見学会来場客には今まで以上に厚いおもてなしをすることをお勧めいたします。。
顧客と社員が人間関係も円滑になれば言うことはありません。
「あの人が熱心だから・・・」「営業の〇〇さんがいつも私の話をよく聞いて下さるから・・・」「良いアドバイスを頂いたから・・・」「いつの間にかいい友人関係になれたから・・・」なんていう関係が望ましいですね。

 営業も、社員さんも、お客様からすれば皆商品です。
良い会社は社員一人一人がお客様を「顧客」として捉え大切におもてなしをします。
世の中の動きが、たとえば人間関係が気薄になればなるほどに、皆さんの会社の商品である住宅を購入してくださるお客様に対して、しっかりとした信頼できる人間関係を構築すればいいのです。

 今までの営業手法の見直しをしましょう。
広告のやり手口を変えてみましょう。
時代や社会の変化には自分たちも変化で答えていくことが大切なような気がいたします。

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 追伸 今年も『住まいの参観日』のTV・CMが始まりました。
35年以上前に自分たち7名の中部第一営業部販売促進委員会メンバーで企画・立案したイベントです。
お客様の住まいを借り、積水ハウスのスケールメリットを生かした住宅の見学会が9月12日・13日と実行されます。懐かしいですね。
今も『住まいの参観日』というネーミングはよかったな…とつくづく思います。
自分たちの作ったイベントが住宅業界に名を刻んでくれることはとても嬉しいことです。