奇遇ともいえるかもしれません。
ちょうどこの日から5年前あの東日本大震災がこの地に勃発しました。
偶然ですが、仕事で復興中の仙台に来ています。

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 2011年3月11日午後14時46分地震発生。
震源地は三陸沖、マグニチュード9.0、最大震度7、津波の高さ最大波高9,3M以上、震度1以上の余震619回、死者1万5千894名、行方不明者2561名。
 そして現在の避難者数約17万4000人、仮設住宅入居者数5万7677人。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年を経て、東北の被災地は復興に向けた着実な歩みを見せる反面、再生の視界すら見えず足ふみ状態でもあるようです。
 だが、住宅再建やインフラ整備もゆっくりですが再生が進んでいるように感じられます。

 原発事故の影響は今も影を落としこんでおり、福島県では原発周辺でJR常磐線の運行状況が20年春になる見通し、農地の復旧率もまだまだ低い状態が続いています。

 被災地の人々は大きな絶望感を味わいながら、かすかな希望を持って1827日の時間を生きてきました。
再起と奮起こそが生きる糧だったのではと推測します。

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 作家である伊集院静さんは仙台に在住しておられます。
この仙台で震災を経験されました。

「忘れてはいけない日」とこの大震災の日を定義付けたうえで、5年目の春を迎えてこういっておられます。

「天上へ行った人々、海の底に、土の下に眠る人々、悲しみだけを思うのをやめなくてはならない。どんなに短い一生であっても、そこには四季があったという言葉がある。笑っていた日を思うことが人間の死の尊厳ではないか。太古より宿命とも思えるこの国の天災を、人々は乗り越え、祭りの歌声、子供たちの笑顔を豊かな自然とともに築いてきたのだ。美しいものとむごいものが隣り合わせているのが私たちの生命としたら、さあ今日から美しいものを信じて自分の足で歩き始めよう。」と。

 しっかりと確実に毎日を(自分に与えられた時間を)生きていくこと、悔いなく充ちた(少なくとも頑張ったといえる)時を歩んでいくこと、この平和な現在に感謝して、幸せ感を胸に前に進んでいくこと。
 頑張りましょう!!