僕にとって住宅展示場は懐かしい場所です。
ここはお客様との出会いの場でもあり、戦いの場でもありました。
今や、SNSの時代となって住宅展示場の在り方が形を変えてきているとも言えます。
かつてと比較して来場者数も減少傾向ではありますが、それでも存在価値は大きいと言えるでしょう。

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懐かしい昔の自分に出会うような気持で時々は住宅展示場に顔を出させて頂きます。
モデルハウスはどこもかしこも豪華に出来ています。
実は、かつて私の上司が標準仕様の展示場を創ったことがありました。
結果はというと業績向上に結びつくことはありませんでした。
どうやら来場されるお客様は皆さん同様に、多少現実離れしていても「夢」のある住まいを求めておられるようでした。

そんな経験値から自分が東京の支店長時代、これでもかという感じで豪華な展示場を創ったことがありました。
3億円の費用を掛けました。
外構工事には3000万円の費用を掛けました。
驚きました。
高額な展示場にはそれなりのお客様が来場されるんですね。
モデルハウスに来場されたお客様から数多くの高額の受注に結びつきました。

住宅会社の顧問の仕事を任されるようになってから、関与先の住宅展示場に対して、来場者の方々の感性に訴える展示場を創るようにお薦めしました。
それは無機質なものでなく「ワクワク・ドキドキ」感を大切にしようという事です。
設備や家具、置物にも独自の工夫をし、視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚の五感を重要視しました。
例えば、 明るさだけを追求するのではなく、暗さも大切にするとか・・・。
また再来場されるような工夫もしていました。
生活感や日本人が大切にする季節感も重要視しました。
話題性のある展示場にもしていました。
そして何よりも大切にしたのは接客対応です。

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わざわざ時間を作って来場して頂くお客様に期待以上の会社・住まいであるという印象を持って帰って頂くこと、全身全霊で「おもてなし」をしようという事です。

「出迎え3分に見送り7分」という言葉を意識しました。
「ようこそ、お待ちしていました」という歓迎の気持ち、そして「ありがとうございました、また是非お会いしたいものです。今後もお付き合いください」と言って送りするという事です。
「見送り」の際は「出迎え」以上の気持ちで対応しようという事です。

来場されたお客様とは、接客の後には他人ではなく、共通点を持つ知人・友人になってお帰り頂くという事です。
お客様との接客に要する時間は2時間を目安に、そして宿題を頂くことも意識しました。
可能な限り、次回のアポイントをお約束することも・・・・。

最近では、住宅メーカーの住宅の坪単価は120万円~130万円というかつてと比べて随分と高額になってきました。
お客様と接客するアドバイザーの社員の対応は果たしてそれに相応したマナーや気遣いが出来ているでしょうか・・・?

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展示場を見学させて頂きます。
建物の構造や価格もさることながら、社員さん達の接客対応を見学させて頂くのが一番のポイント(目的)と言って過言でありません。

住宅産業は「おもてなし産業」ですね。
人が人生で購入する一番大きな商品を「ホスピタリティ」で包み込みたいものです。
是非、お客様には「感動」を味わっていただきたいものです。
そして私達もまた、お客様の感動に「感謝」して自ら「感動」を味わいたいものです。