長岡の駅に降りるとNHKドラマ「天地人」の旗が目立ちますが、通路を歩いていると懐かしい像がありました。
「良寛」さんの像です。

null

 「良寛」さんは江戸時代の曹洞宗の僧侶でして、歌人・漢詩人・書家でもあります。
幼いころに良寛さんの話を聞いたことがあります。

 良寛の名は、子供たちを愛し積極的に遊んだという行動が記憶に残っています。
良寛は子供の純粋な心こそが真の仏の心と解釈し子供たちと遊ぶことを好みかくれんぼや蹴鞠を突いたりしてよく遊んだといいます。

 ある日の夕方、良寛は子供たちとかくれんぼをしていて自分が隠れる番になり、田んぼにうまく隠れました。
日が暮れて暗くなり、子供たちは良寛だけを探し出せないで家に帰ってしまった。翌朝早くある農夫が畑に来るとそこに良寛がいたので、驚いて問いなおすと良寛は「静かに!そんな大声を出せば、子供たちに見つかってしまうではないか」と言ったという。このような話が伝えられ、子供向けの童話などとして紹介されて良寛に対する親しみ深い印象が今にまで伝えられているという。

 広がる日本海、沖に見える島影は母のふるさと佐渡ヶ島。
日本海の波音とともに、石碑に刻まれた句を静かにくちづさんでみたくなります。