この日、愛知・稲沢市の国府宮神社では恒例の「はだか祭」が行われました。

 今から1240年前、奈良時代でしょうか、当時の厄払いが祭りの起源といわれています。
現在の祭りの形になったのは江戸時代。裸の激突という形態は当時、嫌がる人を神官が取り押さえ、捕まえてきて神男に仕立てた、そのもみ合いを受け継ぐものとされています。

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 僕も2度ほど見物に行ったことがありますが、この祭りには尾張地方を中心にサラシのふんどし、白足袋をつけただけの数千の裸男たちが集まります。
その迫力は「だんじり祭り」などとはまた違って一見の価値があります。
午後4時半ごろ参道の一角に素っ裸の神男が一団に守られ手ひそかに登場します。
それを見つけた裸男たちが「ウオッー」と殺到して新男に触れて厄を落とそうとすさまじいもみ合いになります。

 裸男達に浴びせられる手桶の水は、一瞬にして湯けむりとなりこの奇祭のクライマックスを迎えます。

裸男たちのエネルギーを見ると人は捨てたものではないとつくづく思ってしまいます。

 ちなみに参加したい方は受付可能のようですので稲沢市にお問い合わせください。
毎年2月に実行されています。