キャノンへ顔を出しました。
名古屋にあるこの会社は社内が綺麗で気持ちがいいですね。
 打合せの間ソファーに座ってキャノンの雑誌「キャノン・フォト・サークル」に目をやっていると、友人の石井友規君の写真が掲載されていました。
以前このブログでも取り上げさせて頂いた、地球を愛する、環境を重要視する若き写真家です。

 また写真だけに留まらず、彼の詞もありました。
それは自然を愛する彼の気持ちを表現した語らいでした。

null 20100506-Image1382.jpg

 「 いつの日か 私達は「線」を引いてしまった。
私たちは直線に囲まれた世界に住み、
それ以外を別世界のように敬遠する。
そして自然界は、私たちに背を向けてしまった。

 ときおり自然界を訪れる者に対しては
とても寛大に迎え入れてくれるが、
それでもどこか
作り笑顔しているかのように見える。

 しかし、それでも私は自らの心の「線」を解き放ち、
自然と心を交わそうと試みる。

 するとそんな気持ちに答えてくれるのだろうか、
ふと満面の笑顔を浮かべてくれるときがある。

 皮肉にも、私はその瞬間をつかまえることが、
写真を撮る醍醐味の一つになっているのだ。」


 どことなく幼なさを感じる文章ではありましたが、彼の自然への思い、優しさが出ているかと感じました。そして周囲の知床や屋久島の自然が彼の向けたレンズに従順に自分たちの姿をさらけ出しているようにみえたのは僕自身の彼の情熱を評価する心からくるものかも知れません。