夜の病院は静かなものです。そんな中で母の痛みとの戦いの声が部屋に響きとても辛い気持ちになります。日一日と衰弱していく身体、小さな力にもなれないもどかしさ、「死」と直面したときの人間の悲しみとはこういうものなのか・・・こんなことならもっともっと親孝行しておくべきだった・・・話しかけると母が小さく小さくうなずきます。そしてかすかな力で僕の手を握ってきます。

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