「郡上踊り」で知られる郡上八幡は標高350メートルの山頂に天守閣がそびえる、歴史情緒ある城下町です。街のシンボルである郡上八幡城は1559年に遠藤盛数が築いた山城が始まりです。この盛数の長女が内助の功で知られる山内一豊の妻千代です。

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 この郡上八幡の街には豊かな水を生かした水の利用法が現在もまだ生きており、まさにECOの見本のような形となっています。テレビのコマーシャルでは大和ハウス工業がこの郡上八幡の水の活用を取り上げていましたね。

 例えば、「水舟」は、効率的な水利用システム、湧水や山水を引き込んだ二層または三層からなる水槽で、最初の水槽を飲食用に、二層目以降は食器の洗浄などに使用します。そこから流れ出る食べ物の残りは、下の池で飼われている鯉などの魚のえさとなり水は自然に浄化されてから川に戻るのです。

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 民家のすぐ裏手を流れる水路では元気に鯉が泳いでいます。洗濯場が3か所設置してあり、地元の人が洗いものにいそしむ姿や、果物をかごに入れて冷やす光景を目にする事もあります。豊かな清流文化が今もなお生きているのです。

この他、郡上八幡の街では子供たちが夏休みに橋の上から川に飛び込んで、これが名物となっています。一見危険に思える行為ですが彼らにとっては日常の世界での事、また自分たちが仲間から認められるかどうかの重要事なのです。
 飛騨で育った僕も小学校時代、川で泳ぎながら 流れの急な向こう岸までたどり着くことができると市民権を得た形となり、仲間から祝福された思い出があります。こういった自然、山とか川とのふれあいの中で人は成長していくのですね。

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