かつて東邦高校にて甲子園で準優勝投手、「バンビ」の愛称で人気を集めた坂本佳一さんが地元の新聞で恩師阪口慶三監督の当時の厳しさが並大抵のものでなかったことを綴っていました。
 内野手がエラーしても「お前が打たれたのが悪い、チームメイトに謝れ」。練習試合で強豪校が遠方からやってくる。四球を何度か出すと「お前の球を打ちに来ているのに失礼だ」と試合中に相手のベンチ前で土下座させられる事もあった・・・といいます。

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 まさに鬼の監督だったわけですが、今大垣日大高校をけん引する阪口監督は仏に変身しています。選手と一緒に風呂にも入り、若い歌手のパフォーマンスもやって見せ、試合中バントがうまく出来ない選手に「笑え!」とサインを出したり、試合に勝って喜びで飛行機が飛ぶ真似をしたり・・・選手の気持ちを上手く引き出すように指導しています。(素晴らしいですね。)

 かつての僕も厳しい支店長でありました。・・・が人は変化することが必要ですね。
先日も某企業のトップ層に対しての講演会出パワハラスメントからEQマネジメントへの移行をお話しさせてもらいましたが、時代と共に、絶えず変わっていく勇気を持つことは必要なことと思います。

 阪口監督の率いる大垣日大高校は昨秋、明治神宮野球大会で沖縄・嘉手納高校を7対6、愛媛・今治西高校を4対1、決勝では神奈川・東海大相模高校を5点差をひっくり返し10対9で勝って優勝し全国1位となりました。春の選抜大会でも大いに活躍を期待したく思います。

 是非とも阪口監督と選手が一丸となった楽しむ野球の姿を見つめたいものですね。